お遊戯会

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22:51

 この前、


 聞いた話によると、最近、幼稚園などのお遊戯会では主役を決めないそうだ。みんなでやる、これが平等なのね。たとえば「桃太郎」をやるとする。みんなが桃太郎の台詞を少しずつ覚えて交代で演技する。みんなが一言ずつ台詞をもらい、主役になるのだ。


 ということは、猿や犬や雉もみんなで一言ずつやるんだろうな。あの子は桃太郎と犬の台詞をもらったのに、僕は桃太郎だけだった。それも「えいえいおー」の勝鬨だけやんか、なんて揉め事がおきないように。


 「なんであの子が桃太郎で、うちの子が猿なのよっ!」と噛み付く、モンスターペアレントと呼ばれる親たちへの配慮もあるんだとか。でもああいう人たちに限って、身勝手だから、スーパーで買い物してレジ係が「ありがとうございました」と言わなかったらクレームをつけたりするのだろうなあ。給食費を払っているから「いただきます」は言わなくていい、という論理構成らしいから、それなら、レジ係の人は経営者から給金をもらっているんだから客に「ありがとう」と言う必要はあるまい。雇い主に礼を尽くせば事足りるというわけだ。


 閑話休題。で、そんなお遊戯会を経験した子供たちが、同窓会をしたら「お前が桃太郎1でおれが3でさあ、あいつは5だったよな」なんて、だれでもよくなってしまい、思い出は記号化され均一化されるだろう。誰が誰の思い出でもよくなってしまうのだ。猿、犬、雉にもプライドがあり、それなりの演技が必要で「ケン」と啼くたった一言で芝居が成立したりつぶれたりすることをどこで学ぶのだろう。


 「僕が真実を口にしたら世界は凍りつく」と言ったのは若き日の吉本隆明だったか。これは連想で余談。







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Commented by NEU!(ノイ!) at 2009-04-23 03:38 x
山陰のある県では、運動会の徒競走で、
1等・2等という順列をつけないそうである。
要するに、皆1等賞〜♪とするらしい。順位を付けるのは差別だと。
先に走っていた奴は、ゴール前で足踏みでもして、待っていて、
いっせーのせでゴールインするのであろうか? 人生の共産主義?

まぁ、いい。15,000歩譲って、それもありとしよう。
だが、その子供たちは、生涯、競争や勝ち負けから、
隔離された世界にいられるのか? 
皆、一緒なんですよ〜、と教えた教師は、その子供を一生、
守り通せるのか?
散々、ぬるい世界に漬けておいて、卒業したとたんに競争社会じゃ、
皆、自殺するぞ。そこへん、どう考えているんだ?
Commented by tsukisitau at 2009-04-23 06:58
なんだかおかしな世の中ですね。
「じぶんがじぶんが」中心だから歪んできているのでしょう。

月下  桜
Commented by マリア at 2009-04-23 17:04 x
そのモンスターペアレンツのペアレンツの顔が見てみたいですね
きっと モンスターグランドペアレンツだったりして 苦笑
Commented by パンタタ at 2009-04-23 21:23 x
NEU!さんへ
なるほど人生の共産主義、面白いですね、この言葉。
皆一緒で、流行ってるのはオンリーワンなのね。
そりゃそうだ、おんなじ人間なんて生まれたときからいないよね。
確かにナンバーワンでなくてもいいけれど、
どうオンリーワンなのかを誰も問わない。
Commented by パンタタ at 2009-04-23 21:26 x
桜さんへ
「じぶんがじぶんが」と中心なんでしょうね。
それと「うまいものはうまい」「きれいなものはきれい」「よいものはよい」
そんな安易なトートロジーが無反省にまかり通っているのが、
何だか気にかかる今日このごろです。
Commented by パンタタ at 2009-04-23 21:28 x
マリアさんへ
ペアレンツ、ツ、複数形でしたね。間違いました。
多分、モンスターグランドペアレンツかもね、
三世代続いてるとするなら、
おおむね百年の蓄積で生まれた感覚なのね。
by alglider | 2009-04-22 20:16 | 日々是口実 | Comments(6)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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