ゆづり葉二首

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22:57


残 す も の 何 ひ と つ な く ゆ づ り 葉 の た だ 生 い 繁 る 無 風 水 無 月


のこすものなにひとつなくゆずりはのただおいしげるるむふうみなづき






ゆ づ り 葉 の 繰 り 返 さ れ る 返 礼 の 疾 う に 亡 く せ し も の あ り た る に


ゆずりはのくりかえされるへんれいのとうになくせしものありたるに






 入院していた病院の中庭にゆずり葉が植えられていた。知ったのは退院してから、院内の例会に参加した時だった。病院の創立ン十年かの記念植樹らしく「新しい葉が出たあとに古い葉がそこをゆずるように落葉する」そんな特性になぞらえて、何だか教訓めいた札が立てられていたと思う。それを見て「ゆずるものなどないな」と私は思ったのだった。






只今のながらCD

GARDEN SHED / ENGLAND
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by alglider | 2009-06-05 20:50 | 短歌 | Comments(0)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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