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あるのすさび

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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やがて漆黒 + 短歌

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23:28


青 垣 は や が て 夜 と な り 天 の 川 死 屍 累 々 の 星 の 底 ゆ く



あおがきはやがてよとなりあまのがわししるいるいのほしのそこゆく






 お咲きさんが


 「こんなこと言うたらあかんけど、お父ちゃん死んでよかったんやと思う、もう苦しまへんし。安らかな顔やったし…」と自分に言い聞かせるように泣いていた。お咲きさんの生まれは、今は丹波市と名前を変えたが、昔は氷上郡青垣町と言った。その名の通り、青き山山に囲まれた部落で、日が暮れるとやがて漆黒、点在する家々の明かりがぽつりぽつりと見えるほどである。


 廿年ほど昔の話。娘さんを連れて帰ったとき、私は、そこで初めて天の川というものを見た。「ある」ということを認識した。星が川のように流れているのをはっきり見た。


 梅雨の合間の雲ひとつなき夜、星のさんざめく通夜だった。








只今のながらCD

THE SOUL OF FADO / AMALIA RODRIGUES
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Commented by くも at 2009-06-16 23:49 x
いいお話と歌をありがとうございます。

言葉を失います。
Commented by BEATNIKS at 2009-06-17 00:58 x
気がついたら涙目になってました。私も父を亡くして4年目になりますが、当時の気持ちを思い出しました。(しかしそんなに過去にはなっていない)お咲きさんの気持ちお察しします。
Commented by パンタタ at 2009-06-17 22:17 x
くもさんへ

お咲きさんにこの短歌を見せたら
「うーん、けっこう平凡ね」と言われてしまいましたあ....うう。

いつもありがとう。
Commented by パンタタ at 2009-06-17 22:20 x
BEATNIKSさんへ
あなたのお父さんが亡くなってからもう4年になりますか。
あなたはアメリカからだったものなあ......
機中での時間を思うと言葉がありません。
心も含めて、いろいろと整理することが山積み。
これからが本当の供養です。
Commented by てき at 2009-06-20 15:23 x
しみじみですね。

   死 屍 累 々 の 星 の 底 ゆ く

素敵です。決めてきましたね。
Commented by パンタタ at 2009-06-20 17:06 x
てきさんへ

いいでしょ、うふふ。
by alglider | 2009-06-16 22:12 | 短歌 | Comments(6)