イライラ虫 + 短歌

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23:32


一首目推敲しました

精 進 の 明 け し 真 昼 の ア ル バ ム に 軍 靴 の 音 の ざ ん ざ と 聞 こ ゆ



しょうじんのあけしまひるのあるばむにぐんかのおとのざんざときこゆ






二首目も推敲しました

な に ご と も 起 ら ぬ 日 々 を 耐 へ る よ に 胎 児 の か た ち に 義 母 は ね む れ り



なにごともおこらぬひびをたえるよにたいじのかたちにはははねむれり








 先週


 ぐらいから両の手首あたりが、何かにかぶれたのか痒くって、ずっと痒み止め軟膏を塗っていた。お咲きさんは「汗か紫外線じゃないの」って言う。手は御手洗君のように洗うので、紫外線? そんなにヤワじゃないと思うのだが、約一か月ぶりに会った義妹と娘さんに「腕、日焼けしてんなあ」と言われてしまった。うう。関係ありか?


 四十九日の準備と言ってもお咲きさんが主にやるので、私は頭数揃え的存在であったのだが、お咲きさんが「ちょうどええ用事ができた」と言う。何かと問えば、裏庭の柿の木の葉が枯れてきていて見苦しいので枝切りをしてほしい、と言う。お安い御用、とばかりお母さんに高枝鋏みを借りて切りだした。とたん、このごろ痒いと思っている両の手首に火傷を負ったような痛みと熱が。うわあ、草にかぶれたのかなあと我慢して続けていたら、ますますひどくなって唇にも灼熱の衝撃が…….


 「こらあかん」と、すたこら逃げだし、蛇口に手を突き出し冷やすというか、わけの分からない原因を洗い流そうとする。お咲きさんが「お母ちゃん、柿の葉に何かおるんちゃう?」と叫べば、お母さんは平然と「イライラ虫がいる」と言う。痒く腫れあがって「イライラするからイライラ虫」とか。お咲きさんが「枯れてるんはそのせい?」「何で先に言わへんの」と糾弾するが、農家で身を立ててきた人は「ああ、あとで私がするわ」て。


 帰宅してからネットで調べると「イライラ虫」ならぬ「イラガ虫」という蛾の幼虫だった。高枝鋏みを使ったのでそれに触れたわけではないが、外敵を察知した虫が毒液を分泌するらしい。それが腕や顔にかかったのである。四十九日の法要を前に私の唇は腫れてしまい、手首は陸と海を凹凸で分けた地球儀の表面のようになってしまった。ああ。


 みなさん枯れ始めた柿の葉(柿だけではないらしい)には注意しましょう。えらい目に遭います。そんなこんな。おやすみなさい。









只今のながらCD

SIGNITY / PORCUPINE TREE
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Commented by at 2009-07-19 23:59 x
裏の「柿ナリエ」にイラガ虫が発生中で、
明日、所有者に駆除を申し入れる予定です。
洗濯もんが干せません。

抗ヒスタミン剤がいいらしですね。
どうぞお大事に。
Commented by パンタタ at 2009-07-20 00:16 x
鵜さんへ
えっ「柿ナリエ」に発生中なん。
それはあかんは、洗濯物に付いてて、直に触ったらえらいことなる。
分泌液がかかっただけでもカァーッと熱くなって腫れてくるもの。
駆除してもらわなあきませんで。

腫れの方は大方ひきましたが、痒みが残ってます。
見た目も気色悪いしなあ、あれ。
Commented by at 2009-07-20 07:14 x
あれ、わたしも一度、ごく軽いものでしたけれど。いっしょにいた方はやはり顔から両腕がひどいことになってしまいました。
その時に触った記憶がなかったんだけど、毒液とはねぇ。。。
庭木などに発生しやすいとか。
大変なことでしたね。まだ腫れも残ってるのかなぁ。

お大事に。
Commented by パンタタ at 2009-07-20 09:36 x
文さんへ
ああ、やられたことありますか......
そうですね、文さん、野山の散策が好きですもんね。
そうなんですよ、触れてもいないのにね。
分泌物も見えるわけではないので、
急にカァーッて手や顔が熱くなりヒリヒリし始めます。
知らんかったら、そら何事やっ!と、あわてますよ。
腫れは治まりました。ちょっと痒みと皮膚に違和感が残ってます。
葉と同じ緑の保護色なんで発見しづらいです。
気をつけましょう。
Commented by moonlight_swallow at 2009-07-20 11:39
ああああっ!
知ってますイラガ虫。
むちゃくちゃ痛かったです!
大人になると虫がこわくなります。
こおろぎとか今はもうつかめるような気がしません。


▼ な に ご と も 起 ら ぬ 日 々 に 耐 へ る よ に 胎 児 の か た ち に 義 母 は ね む れ り

とてもいい歌ですね。
はっとさせられる上句とやさしくもせつない下句が響き合っている感じがして好きです。

月下燕
Commented by パンタタ at 2009-07-20 12:37 x
燕さんへ
イラガ虫にやられましたかっ!
結構被害者がいてるものですね、笑
痛いよねえ~、ヒリヒリするし、無数の焼けた針で突かれたみたいで。

そうやねえ、大人になったら虫こわくなりますね。
こおろぎとか私ももう掴めないと思います。
そのことへの気付きはなかったな。
燕さんなら、この気づき、歌にできるかもね。

義母の歌、お褒めにあずかりありがとうございます。
独居になるというのは恐ろしいことです。
Commented by やねうらねこ at 2009-07-20 14:30 x
パンタタさん、こんにちは!

えらいめにあわれましたね。うちの庭にも柿はありますから、イラガ虫には気をつけないといけないかも…です。でも、基本的にいなかでの生活ですから、周囲にはいろいろ居るはずです。

家でもムカデなんかはよくでてきますしね。道ばたにでもハゼやウルシなどかぶれ系の樹は結構あります。周囲にそういうものが多いので、何となく、無意識のうちに気をつけているのかもしれませんね。

パンタタさんのかぶれが早く治りますように!


Commented by ぷよよん at 2009-07-20 15:44 x
富山で言う
「しなんたろう」でしょうかね?


お大事に(*^_^*)
Commented by パンタタ at 2009-07-20 16:50 x
やねうらねこさんへ
はい。えらいめに遭いました。イラガ虫、柿の葉が枯れてきたら要注意です。
うちのマンションも山ん中に建ってますんで、道にムカデが出没します。
ウルシなんかもあるかもなあ.....
ほとんど完治、ちょっと痒みが残ってます。
Commented by パンタタ at 2009-07-20 16:51 x
ぷよよんさんへ
「しなんたろう」ググってみました。
映像がありました、こいつこいつ、しなんたろうがイラガ虫です。

ぷよさんもお気を付けてください。
Commented by ぷよよん at 2009-07-20 17:26 x
やはり「しなんたろう」でしたか!
あれは痛痒いですよ!


早く良くなると良いですね
Commented by パンタタ at 2009-07-20 17:38 x
ぷよよんさん
「しなんたろう」「しなんじろう」「しなんさぶろう」
とかいそうでこのネーミングは無気味ですね。
「死なん太郎」なかなか駆除しにくいのでしょうかね。
いや、ダジャレでした。
Commented by ボブ at 2009-07-20 21:20 x
駄洒落がいえるくらいに回復されたみたいで、よかった。
真っ最中は駄洒落どころじゃあないですもんね。
そばで冗談言われても腹がたちますもの・・・
それは私が小者だからか(笑)

でも跡がのこらないように、お大事。
Commented by パンタタ at 2009-07-20 21:44 x
ボブさんへ
ありがとうございます。
何かね、見えないものに攻撃される恐怖というものを少しイメージできるようになりました。
無味無臭の化学兵器なんて、自分がどうなっているか分からないうちに死ぬんだなあ、なんて。
大袈裟かもしれませんが、あとでサリン事件を思い出しました。

痕は残りそうもありませんが、もともとあった痒みがどうなるんでしょ?
Commented by くも at 2009-07-21 11:27 x
「なにごとも起らぬ日々を耐へるよに胎児のかたちに義母はねむれり」

文語でゆくなら「耐へる」でなく「耐ふる」ですね。
「よに」より「ごと」のほうがいいような気がします。

でも、なかなかいい歌だとおもいます。


Commented by パンタタ at 2009-07-21 21:47 x
くもさんへ
いつもありがとうございます。
旧仮名で口語と文語まぜこぜ、というのが今のところ私のスタイルですが、
まだまだ見極めができません。
「耐へる」は辞書で調べたら「耐ふる」ですね。ここを文語にしたら
「よに」は「ごと」か「やう」になるのでしょう。
でも、「ごと」は使いたくないのです。
最初に「なにごとも」の「ごと」がありますし、
「ごとく」「ごと」には、かすかな「意志」を感じるんです。
この歌には意志はいらないなあ、と思って「よに」にしてるんで変えたくはない。
すると組み合わせの問題みたいになってもて、うう。
ま、考えます。基本、「なかなかいい歌」ということで、笑。
by alglider | 2009-07-19 20:11 | 短歌 | Comments(16)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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