名誉も何もない負傷 + 短歌(推敲しました)
2009年 09月 22日
23:18
推敲しました
手 を 合 は す 西 日 に 映 え る 鶏 頭 へ 通 り す が り の さ る ま ね ひ と つ
てをあわす にしびにはえるけいとうへとおりすがりのさるまねひとつ
午前中に
仕事の緒をつけよう、なんて昨日書いたが、結局できずに終わった。というのも、アクシデントの結果である。言い訳ではない、と思いたい。
朝方、ベッドから落ちて、側に置いてあった扇風機の台座で目を打ったのである。まぶたに小さな傷が二か所。たいそう痛かったが、大したことはないと二度寝して起きたら昼前であった。うう、言い訳か… 昼に起きだすとまぶたがすこし腫れている。よくよく鏡に向かい合ってみると、眼尻のあたりが内出血している。眼球直撃でなかったのが不幸中の幸いであった。
午後から腫れたまぶたでパティ・スミスの映画「ドリーム・オブ・ライフ」を見に行く。ロッカーとしての映画ではなく、連れ合いや弟、バンド仲間をつぎつぎと亡くしていった十年間の苦悩と復活をモンタージュのような形式で映像化したものだった。しかし十年もかけて一人の表現者を追うなんて… ロックを通じて好きなったパティ・スミスだが、今日は詩人としての彼女に思いが傾いた。朗読が素晴らしい。表現するというのは、怯え恐れながらも自分自身と身近な人への信頼が最終的な支えとなるのだ。凡俗を超えるには凡俗が要る。
明日は連休の最後の日、お咲さんと植物園でも出かけようか、と話している。
ベッド落ちボクサーのごとまぶたあり、そんなこんなちょっと痛々しい夜だ。
只今のながらCD
LAND(1975-2002) / PATTI SMITH
by alglider
| 2009-09-22 19:45
| 短歌