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あるのすさび

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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加藤和彦享年六十二歳 + 短歌

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22:36


 加藤和彦さんが


 亡くなった。自殺と聞いた。何があったのだろう。自殺と聞けば鬱かなと思い、鬱なら精神科医になった北山修さんに相談しなかったのか? など、瞬時にいろいろなことを思った。


 二日前に加藤和彦さんの「ベル・エキセントリック」を聴いていたばかりだった。それも久しぶりに聴き、やっぱりいいなあと感心していたのだった。これはテキーラさんからもらったCDで「やっぱりいいなあ」とメールを送ろうかと思っていたぐらいだったのだ。


 虫の知らせなの………



と う と う と 清 く し あ れ ば 切 な か り よ も つ ひ ら さ か 鳥 の ゆ き か ふ


とうとうときよくしあればせつなかりよもつひらさかとりのゆきかう





 「帰って来たヨッパライ」で有名になったけれど、次に出した「イムジン河」は発売禁止になった。音楽業界のその決定までには少し間があって、ラジオではしばらく流れていて、いい歌だなあと、よく聴いていた。中学一年生だったと思う。朝鮮語で覚えたりしたものだった。放送禁止になった次に、サトウハチロウさんの詩に曲をつけた「悲しくてやりきれない」がヒットした。しみじみと好きな歌で、今も、空を見上げれば歌い、森を歩けば口ずさむ。この曲は、「イムジン河」の発禁により、売れっ子になっていたフォーク・クルセダーズは急かされたようにリリースしたと記憶している。コミック・ソングで有名になって、こんな経緯をたどったグループはないだろうなあ。


 以前、テレビ番組のインタビューで加藤和彦さんは「悲しくてやりきれない」は発禁の穴埋めとして、急がなければならない要望があったので「イムジン河」の旋律を逆から利用したと語っていた。音楽の理屈がよくわからない私は「そんなことができるんや」と感心しながら、その機転の利く頭の良さと、発禁への隠した抵抗を感じて興味深かった。


 日本のロックバンドで初めてイギリスで評価を受けた「サディスティック・ミカ・バンド」は何回かライブで見ている。二枚目の「黒船」は今でも名盤だと思う。


 それにしても、今年は気にかけていた人がずいぶんと亡くなる…享年六十二歳、ご冥福を。



 点滴後、気分が悪く横になっていたのだが思わぬ訃報に長い文章になってしまった。
 タイムマシンにお願いして、会いに行くか...



 そんなこんな、五七五のない夜だ。





只今のながらCD

Belle Excentrique / 加藤和彦
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Commented by BEATNIKS at 2009-10-18 00:40 x
時々....耳を疑うような方がうそーっと思う亡くなり方をされて、昔からなじみのあった人はよけいにショックです。私もパンタタさんと同じこと考えていました。自殺にいたるまでに鬱はあるでしょうね。冥福
Commented at 2009-10-18 01:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by やねうらねこ at 2009-10-18 06:19 x
昨夜…ある方のブログでやはり加藤和彦さんのことが書かれてあって、「え? もしかして…」と思ったら、あちことにニュースがでてました。よく知っているわけではないけれど、こういう亡くなり方をされる人とは思えないような気がして驚きました。
合掌・・
Commented by パンタタ at 2009-10-18 13:34 x
BEATNIKSさんへ

報道を見ていると鬱があったみたいですね。
他の病気だと「あ、治さなきゃ」と思いますが、
鬱はその気力も奪ってしまいますからね。
栄光も名誉も財産もなにも関係なし、無情です。
若いしね。

Commented by パンタタ at 2009-10-18 13:38 x
非コメさんへ

本当にねえ、ユーモアとかあった人なのに、笑顔も柔和でね。
さびしいね。
今日はあちこちで「悲しくてやりきれない」が流れているでしょう。

Commented by パンタタ at 2009-10-18 13:41 x
やねうらねこさんへ

そうですね、イメージが合いませんね。
ねこさん、なんだかこういう報道は年齢的にもズシンと来るなあ、ねえ。

by alglider | 2009-10-17 19:24 | 短歌 | Comments(6)