いと疾し + 短歌

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23:27


い ち に ち は い と 疾 く 枯 れ て ゆ ふ ぐ れ に 今 朝 の 花 な ど な つ か し く あ り


いちにちはいととくかれてゆうぐれにけさのはななどなつかしくあり




 五年前の


 今ごろは、アルコール依存症の専門病院に入院していた。入院してちょうど一カ月ほど経ったころで院内の生活にもなれ、散歩や読書にあけくれていた。治療といっても朝と午後の点滴、講習、ミーティングなどの開放病棟で、時間はたっぷりあった。


 ときどき街へ出てはお気に入りの推理小説(「ダ・ヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」「暗黒館の殺人」が当時の新刊だった)を買ってきたり、外泊許可がでたときに家から尾崎放哉句集や福島泰樹歌集を持ち込んだ。


 退院してから一年間は断酒会を必死に回った。年間五百例会近く出たと思う。確かな数はもう忘れてしまったが。それから、しばらくして短歌を読み返し始めたが、新しい歌人はほとんど知らなかった。そこで新書館の「現代短歌の鑑賞101」小高 賢編著を買った。あ、講談社学術文庫の「現代の短歌」も買ったなあ。私が読まなくなってからの現代短歌史を勉強するようなものだった。


 そして最近、その続編が出版された。同じく新書館、小高 賢編著で「現代の歌人140」。前篇の登場した人の新作自選三十選と新しい人が登場している。うーん、面白い。お勧めの続編である。


 短歌を始めて三年ちょい、そしてもうすぐお酒をやめて五年が経とうとしている。






 時はすぎ澱はたまりて水の澄む、そんなこんな思い返す夜だ。





只今のながらCD

THE FIRM(1st) / THE FIRM
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Commented by at 2009-10-31 08:30 x
『現代の歌人 140』は、わたしも買おうと思っています。

三年前のこの頃、わたしは「短歌人」に入ろうとしていました。
パンタタさんに、電子の箱の中で出会ったのは、もっと後だったような・・・。
Commented by パンタタ at 2009-10-31 12:44 x
文さんへ

「現代の歌人 140」はなかなか充実しています。
文字が小さくなってびっしり。老眼にはちと辛いですが....

文さんに出会ったのはいつ頃でしょうね、
すでに短歌人には入ってはったものね。

by alglider | 2009-10-30 20:38 | 短歌 | Comments(2)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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