絶叫短歌
2010年 01月 10日
これまでに
福島泰樹さんの絶叫短歌を幾度見ただろう。しかし、今回は特別だった。197?('80年代だったか?)に手に入れた、絶叫短歌のレコード「曇天」(砂子屋書房3800円)のライブ録音メンバー、龍さんとのジョイントである。ずっとこの二人による絶叫を聴くのが私の念願だった。
ついにその日がきたのだ。私は大阪からもう擦り切れるほど聴いた「曇天」のレコードジャケットを持参し、龍さんと福島さんが並んで写っている裏ジャケットにサインをお願いした。まるでミーハーだし、福島泰樹さんは、所属短歌結社「月光」の主宰であるから、少し筋違いだったような気もしたが、この思いは抑え切れなかった。今までに数枚の絶叫短歌のCD がリリースされているが、絶対このレコード「曇天」が一番すばらしいし、すごい。福島さんの地響きをたてながら疾走する絶叫、変身願望のように切ない龍さんの声。カタストロフィーへ一目散の終焉。会うたびに「曇天」のCD 化を訴えるのだがなかなかそうは運ばない。残念。
龍さんがソロで歌った「バリケード」や「エチカ」の短歌はするすると口からすべるように出てくる。小さな声でずっと一緒に歌っていた。そして歌集「夕暮」からの短歌。キング・クリムゾンへのオマージュは初めて聴くものだったが、龍さんがキンクリ、あの名曲「エピタフ(墓碑銘)」を歌えば、そこにムーン・チャイルドやレッドへささげられた短歌が重なっていく。ああ、私もカンテラ捨ててしまった。
ライブの後にささやかな打ち上げあり、そのあと短友テキーラさん、詩人の森川雅美さん、そして歌人の辰巳泰子さんと、吉祥寺のいつものバーへ。朝の4時ごろまで短歌+α談義。
疲れました。三鷹の某ネカフェより編集更新。
明日、早めに大阪に戻り、続きを、まずは報告まで。
by alglider
| 2010-01-10 23:08
| 短歌