プチ鬱 + 短歌

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23:04


満 ち る も の 内 か ら 外 へ わ れ を 超 へ 口 惜 し け れ ば び し よ 濡 れ と な る

みちるものうちからそとへわれをこえくちおしければびしょぬれとなる



 ちょこっと


 鬱の一日だった。目のまえに仕事の相方、私はバイトだから、まあお目付け役みたいなものだな。そういう存在、立場の人が眼前にいるというのは精神上よくないのである。ひとつ躓くと気はもんもんとして過ぎてゆく。はあぁぁぁぁぁ…...で、その人は、女性なのである。私の場合、女性と最初の段階でうちとけることができなかったら、あとはずっと苦手意識がつづく。


 ま、いいや、そんな話。


 11階の休憩室で煙草を吸っていた。全面に大きなガラス張りで、目の前をマンタのようにトンビが飛んでいく。空中の水族館である。視線の先には茫洋と海と空が重なり、海の生き物、空の生き物がまじり合う。私は何を見ているのか、何を見させられているのか。そういう時は数をかぞえることにしている。数字はこころを落ち着かせてくれる。十も数えれば、動悸は治まり幻視も消える。でも、トンビは幻視ではないから、まだ悠々と羽を広げ風に乗り上昇していった。そこから何が見えますか。



 空からも海からもくるそれは来る、そんなこんなプチ鬱だった日の夜だ



只今のながらCD

THIS HEAT / THIS HEAT
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by alglider | 2010-03-04 20:20 | 短歌 | Comments(0)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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