日々是病也 + 写真短歌
2010年 05月 17日
22:47
貼 り つ い た 影 の 孤 高 よ 刻 々 と た ふ れ る や う な 眠 り を ま ち ぬ
はりついたかげのここうよこくこくとたおれるようなねむりをまちぬ
昨日の
散歩は新緑と影の世界だった。わが影をひきずって、ビーチサンダルでぺたぺたと歩いた。琵琶の新しい葉に深みがましてゆく。木漏れ日は肩に降り、胸で踊る。壁に貼りつく影は孤独で、道のおちる道路標識の影は威張っていた。
一昨日の心は低空飛行。夜のそこひをゆく思いだった。日をあらためて、思い切って快晴の外に出た。世界は陰陽魚太極図のように絡み合いつつも明白だった。休みの日には外に出てみるものだな、と思った。そういえば散歩が好きだった私ではないか。いつものことができぬ、というのはひとつの病状ではあるが、逆に言えばいつものことをなすことでしか超えられない病なのであった。
酒を飲まなければアルコール依存症が治ったのではない。飲まないところの日常に病状があるのだった。でも飲まなかったら何ともならなかったものが何とかなる。ささやかなる至福を。
今日の仕事、何とかこなす。
普段を病んでゆくのだたんたんと、そんなこんな日常の中の病を思う夜だ。
只今のながらCD
NO ALTERNATIVE / JONESY
by alglider
| 2010-05-17 19:28
| 短歌