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あるのすさび

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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夜の香

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23:20



 なぜ


 夜の方が草や花の香りを強く感じるのだろう。それも耐えられないほど香りにむせる。重い夜の空気と気配の中を歩いて帰る。目には見えぬが、そこかしこに草や花があって、そよぎ咲き誇っている。前に進むのに押し返されるような湿気と香り。香りの濃霧の中を歩いているかのようだ。幽霊の鼻紙ように梔子が浮かび上がる。消えた提灯のように紫陽花がうなだれる。夜はそこかしこ花の亡者でいっぱいだ。


 そのようなことも歌にしたいが、今の私はできずにいる。なんだかなにもかもうまくいかない。





只今のながらCD

COLTRANE / JOHN COLTRANE QUARTETTE
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Commented by d_snow at 2010-07-06 01:13 x
「花の亡者でいっぱいだ」とは、詩的な言葉ですね^^


湿気のせいでむせてしまうこともありますが、
私はこの時期の夜の香りが大好きです。
窓を開け放って秘やかに夜の散歩気分で。
Commented by やねうらねこ at 2010-07-06 05:45 x
>そのようなことも歌にしたいが、今の私はできずにいる。
なんだか脱皮して蝶になる前の状態みたいですね。
Commented by パンタタ at 2010-07-06 21:12 x
d_snowさんへ

この時期、好きなようで心はざわついてね。
アンリ・ルソーの森に迷い込んだようです。

Commented by パンタタ at 2010-07-06 21:14 x
やねうらねこさんへ

うーん、絶不調でございます。
さなぎどころか青虫に逆戻りしております。
最近、駄目なんだわ~。

by alglider | 2010-07-05 22:21 | 日々是口実 | Comments(4)