「ほっ」と。キャンペーン

短歌「闘病 二首」 + 再飲酒

f0100480_21373731.jpg


23:34


病 棟 は 桟 橋 に つ く 船 の ご と イ カ リ を し ず め 黙 し て を り ぬ

びょうとうはさんばしにつくふねのごといかりをしずめもだしておりぬ




「 最 果 て 」 と 口 に す る 夜 は 何 者 か 抱 き に お と づ れ わ れ は 抱 か れ り

「さいはて」とくちにするよはなにものかだきにおとずれわれはだかれり


 通勤電車の


 中で見かけていたアル中さんが車中でお酒(缶チューハイ)を飲まなくなった、と以前書いた。けど、また飲み始めているのを目撃してしまった。薄くなった髪だったが、頭を僧侶のように剃りあげていた。何か仕事を素面で失敗して頭を丸めたのか、お酒のしくじりで丸めたのかは分からない。しかし、何かがあったのだろう。社会的に頭を剃る行為と朝から飲酒する行為は、まあ、対極にあるものですわ。しかし、アル中のなかでは、その対極にあるものが一緒になってしまう気持ちはよく分かる。後悔と甘えと情けなさと怒りと口惜しいさと慰めを欲する気持ちと....さまざまなものが混在して、すべてひっくるめて、落ち着くところは飲酒なのである。


 一人ごとを言い始め、笑い泣きの表情を見せる。コンビニ袋でくるまれた缶チューハイを一気には飲まない。ちびちびと飲み、しばらくはずっと持っている。そして下車する手前で一気に飲み干す。空の缶を持っているのは不安で、下車するまではお酒を手放したくない。だから、そういう飲み方になる。電車を降りて飲みたくなればコンビニに行けばいいだけだ。電車の中でアルコールが切れることは避けたいのだ。よく分かるのである。手を差しのべても助けることはできない。みずからの気づきを待つだけだ。つらいな。



 歌人・辰巳泰子さんのツイッター短歌教室(←クリック)



 そんなこんな。




只今のながらCD

SESSIONS AT WEST 54TH / SUZANNE VEGA
[PR]
Commented at 2010-07-15 00:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by alglider at 2010-07-15 00:42
非コメさんへ

ルカ、名曲ですね。上の写真のCD でもギター一本で歌っています。
アコギとエレベだけのライブ録音です。
お酒、お気をつけてね。

パンタタ
Commented by machiko at 2010-07-15 09:17 x
飲んでいる人の心の葛藤がパンタタさんの言葉で書かれると
良く分かります。
だからパンタタさんに惹かれるんでしょうね。

一月前から残り布を利用してポーチや巾着を仲間と作り始めました。
物が出来あがって行く喜びを共有出来 大切な時間となっています。

飲まなくなって5年目のN子さんは娘さんに「それって、わたしの?」
そんな言葉を聞けたそうです。
上げる相手の顔が見えるって幸せですね。

Commented by 稲泉 at 2010-07-15 21:07 x
LUKA
よいですよね!!

ありがとうございました。
Commented by パンタタ at 2010-07-15 23:44 x
machikoさんへ

machiさんはもの作り熱心ですね。
楽しいですもんね、何か出来上がっていくのは。
御無沙汰してますが、また伺いますからね...
って、いつになるだろう....うう。

Commented by パンタタ at 2010-07-15 23:45 x
稲泉さんへ

LUKA は名曲ですねぇ....いつ聴いても何度聴いても飽きない

Commented by くも at 2010-07-16 04:00 x
病棟は桟橋につく船のごと

いい歌ですね。

ただ、まったくちがう歌もできそうです。
Commented by パンタタ at 2010-07-17 00:36 x
くもさんへ

>病棟は桟橋につく船のごと

ここまでがいいわけですね。

by alglider | 2010-07-14 21:38 | 短歌 | Comments(8)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
プロフィールを見る
画像一覧