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あるのすさび

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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あかぎれ + 短歌一首

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22:46



あ る が ま ま 梢 は 空 を 分 か ち を り ポ ケ ッ ト に 残 り し チ ョ コ の 半 分


あるがままこずえはそらをわかちおりぽけっとにのこりしちょこのはんぶん



 先日、


 電車で私の斜め前に女性が座った。ときどき見かける人で、別嬪さんである。服なども趣味がいいというか、隙がない。いつも仕事の資料を読んでいる。英語である。その人がパソコンを取り出して、作業を始めた。多分、英文。そこで指に目がとまった。ときどき見かける人ていどだから指までしげしげと見たことはない。


 で、右手の小指の第二関節あたりにあかぎれがあった。ぱっくりと割れていて、血ではないが少し赤みを帯びている。キャリアのある女性であろうが、急に水仕事をしている家庭の彼女を思った。今ごろ冷たい水で洗いものをしているわけはないだろうが、あかぎれがいっぱいあった母親の指を、そして時代の指を思いだした。パソコンとは似合わず、異様で、何だか新鮮で、そして壊れた「負」の美しさがあった。私のそんな妄想の前で、せわしげにそのぱっくりは動き続けていた。



 そんなこんな。



只今のながらCD

ゆめのよる / 波多野睦美 & 高橋悠治
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by alglider | 2010-12-09 21:49 | 短歌 | Comments(0)