猫正宗(*^v^*)じゅるるる…
2006年 03月 30日
[アタゴオル物語]の前身[ヨネザアド物語]のときのヒデヨシ…
昼間っから、すでにアル中か…
今日の一文
拙宅にも猫がニ匹いて....、と書いて、既に心理的抵抗感を感じるのは、この二匹という言い方で、匹というのは、疋とも書き、鳥や獣を数えるのに使う言葉であり、だから、拙宅にいるのは猫なのだから、なんの問題もないのだけれども、どうも割り切れぬというか、思い切って申し上げると、私としては、これを、匹、とは言いたくないのであって、じゃあなんなんだ、と言われても困るのだけれども、うーん。困った。じゃあ、本当の本当の本当の事を言うと、恥を申し上げるようだけども、言いますと、
「私はこれを二人と言いたい」
うぐぐぐ。とうとう言ってしまった。これまで私は、ありとあらゆる策略を巡らせ、二匹とも二人とも言わぬようにしてきたのであるが、もうなにもかもお終いである。私は本稿を書き終えたら、どこか人気のない海に行ってドアーズのジ・エンドを歌いながら身投げをすることにいま決めたが、そう、有名なこの歌の歌詞に、マイオンリーフレンド、という言葉が出てくるように、拙宅に起居する猫はマイオンリーフレンドである。そういう大事な存在を、「僕には友達が何匹もいてねぇ」などという人がいないように、匹呼ばわりするのは私には出来ぬのである。さりとて、これを、人前で堂々と、二人ということも出来ぬ。なぜか。それは人間特有の虚栄心の問題である。
町田康『CATOPIA』
by alglider
| 2006-03-30 15:45
| 私的季語