早い夕暮れ... + 短歌二首

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18:41


今 、 風 が 曲 が つ て ゆ か う と ハ ミ ン グ の 聴 こ へ て き た る 立 ち 枯 れ の 楡


いま、かぜがまがってゆこうとはみんぐのきこえてきたるたちがれのにれ



 午後一時ごろに


 起きだした。今日お咲きさんは仕事である。このところ忙しくってずっと土曜も出勤している。がらんとしたリビングに出ると部屋は冷え冷えとしている。空も冷たく水色。ストーブを点け、CD をかけて、薬缶を火にかける。ディロンギのトースターのタイマーを回して余熱をつくる。丸太と呼ばれているメープル入りのパンを三枚切りだす。しばらくすると薬缶がしゅうしゅうと吹きはじめ、珈琲ドリップを用意し、丸太をトースターに並べる。ピンク・フロイドCD は今、アス&ゼムにかかったところ。随分時間がかかっている。


 珈琲を一口飲んでベランダにでる。枯れたホウズキの殻が転がっている。携帯に表示されていた天気予報は午後から雪。でも、降りだしそうにない。洗濯をすることにする。入院していた時期も冬だったので、屋上に干した洗濯物は日によって乾いても冷たい時があった。そういう時は達成感がなくって寂しい思いをしたものだ。



屋 上 で 洗 濯 物 を 抱 き し め る け ふ の わ た し は 潔 癖 で あ つ た

おくじょうでせんたくものをだきしめるきょうのわたしはけっぺきであった   月鞠九号より



 洗濯物が冷たく遣る瀬ないときは、乾燥機をつかったこともあった。人工の温かさではあるが頬に当てると心が安らいだ。私の家には乾燥機はない。昼、寒風が吹き抜けていても、お天道様が照っていれば干す。ときどき、しんみりとする。


 起きて四時間も経てば、もう夕暮れの気配。切ない。珈琲ばかり飲んでいる。医者に控えるように言われているんだけど、何だか「仕方ないよなー」気分。酒を飲んでいるときは随分と “人の道を外れていた” が、もともと正解の “人の道” があるわけではない。酒をやめて人を気遣うようになり、保留できる性格になっただけだ。しかし、その分、臆病になった。自分の意見を持ってはいけないような、主張してはいけない強迫にいつも悩まされている。それでも私が何か言っているときは、時間の尻尾でも踏みつけたからだと思ってください。



 そんなこんな。



只今のながらCD

CHELSEA GIRL / NICO
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by alglider | 2011-01-29 18:26 | 短歌 | Comments(0)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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