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あるのすさび

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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詠われるものの側へ

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23:26


 午後2時、


 阪急十三駅で歌人辰巳泰子さんと待ち合わせる。辰巳さんが淀川の河川敷を歩こうと誘ってくれ、歩く。私はもともと電車から見ている風景を自分自身で歩いて「ああ、いつも見ている風景の中を歩いていて、そこに自分がいるのだ!」と感動するのが好きで、しょっちゅう沿線沿いを歩く。阪急電車が十三大橋を通るたび、あの電車に乗っている人が見ている風景の中に自分が今いるのだ、と何だかうれしくなる。なにか変ですか?


 辰巳さんは高校生の時によくこの河川敷にきて作歌したそうで、歌の原風景でもあるとか。そんな話を聞きながらあるく。「水鳥が少ないねえ」なんて言うと「カァッ!」と声がして鳥が茂みに隠れた。「そんなん言うから鳥がここにいてるよと鳴いた」と辰巳さんが言う。河川敷沿いに歩いていると、もう新大阪のキーエンスのビルが見えていて、新幹線で東京に向かう辰巳さんと新大阪まで歩くことにする。


 蕎麦屋に入り、私はざるを一枚たぐって、辰巳さんは酒の肴とビールからお酒へ。6時間ほど一緒にいて、多くの話をした。世間話に子ども時代の話に家庭・家族の話に恋バナに短歌の話。


 ひとつ確認したのは、歌は「生きているものの側へ」ということ。言いかえれば歌は「詠われる対象の側に立つ」ということ。身勝手にならぬよう自戒。意志ではどうにもならぬから、詠うのだ。



 写真は淀川ごしに梅田スカイビルを望む。



 そんなこんな。



只今のながらCD

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Commented by machi at 2011-02-14 18:20 x
電車で大阪に行く時に見る景色

いつもの電車の窓から見る景色の中に自分がいるのは「嬉しい」より「不思議」な気分ですね。

今日は雪になってきましたね。無事に帰れましたか?
Commented by パンタタ at 2011-02-14 23:42 x
machi さんへ

machi さんもこの写真の風景は分かりますよね。
「不思議」なのが「嬉しい」んですよ、笑
神戸はそんなに降ってなかったですが、
家の辺りは積もってました。

by alglider | 2011-02-13 21:38 | 短歌 | Comments(2)