光の帝国
2011年 05月 14日
22:45
昼まで
寝ていた。起きるとお腹がすいていて、焼き飯を食べる。風邪をひいていた今週は食欲がなく、昼にコンビニで買ったサンドウィッチを食べ、夜はレトルトのホタテの味噌汁一杯だけだった。焼き飯を食べていると、お咲きさんが起きてきて「風邪が治ったみたいね」と言う。そのときに、自分の食欲が落ちていたことに気づき、サンドウィッチと味噌汁の日々だったことに思い至った。
陽が赤くなりかけたころ散歩にでる。森を抜けるとき、空はまだ明るく地の方が暗い。夜は底からやってくる。外灯が灯り始め、さらに明暗の対比が増す。ルネ・マグリットの一つの到達点である絵画「光の帝国」(写真)へ向かって歩いているような錯覚を覚える。
森を抜け、町を抜け、公園に入ると、黄昏の空に蝙蝠が飛び始めている。散歩を終えた人たちとすれ違う。公園の中央噴水まで歩き座っていると、遠く離れたベンチに私のように座っている人影がひとつ。ずっと眺めていたが微動だにしない。その向こうに高速道路が通っていてオレンジの光が並んでいる。闇と光が交錯して逢魔ヶ刻となり、特異点のようにすべての力学が通じなくなる。「光の帝国」は私の内部の絵画の一つだ。
帰り道、喫茶店に立ち寄り、月光へ送る歌稿を選ぶ。
そんなこんな。
只今のながらCD
AN EVENING OF YES MUSIC PLUS… / ANDERSON, BRUFORD, WAKEMAN, HOWE
by alglider
| 2011-05-14 21:57
| 日々是口実