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あるのすさび

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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蕎麦屋。



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23:27



 枚方に


 義母を見舞ったあと、馴染みの蕎麦屋に寄った。変な言い方になってしまうが、馴染みといってもン年ぶりに訪ねるのである。その蕎麦屋ではよくお酒も飲んでいたから、お客としては最低でもお酒をやめている年数、8年はいっていない。お客としては、と書いたのは話をしに行ったことはあるからで、またまたややこしい。ま、不義理をしていたような格好なのだが、毎年、年賀状のやり取りは続いていたのである。


 初めて行ったのはもう十数年前で、枚方の街の取材をやっていて、新しい蕎麦屋を見つけて飛び込んだのが始まり。取材を受けるのは私たちが初めてだったようで、奥さんにもご主人にもよく覚えていただいた、というわけである。その十数年のうちに、知る人ぞ知るから、結構有名になって、ミシュランで星をもらったりしてしまった(私はその知らせを知らなかった。ぜんぜん威張らないから…)。


 で、2月に入院した話などをしているとご主人が「これあげる」と、奥から杖を持ってきてくれた。なんでもご主人が足の怪我で3カ月ほど入院していたときに時間つぶしに作った杖だという。みんな要るだろうからと、たくさん作って周りの入院患者さんに配っていたという品物である。「私はもう使わないからどうぞ」。持ってみると軽い軽い。「桜を削った」と言う。奥さんが「ぎょうさん作ってね。まだあるよ」なんて笑う。桜を削り、握りも拵え、ニスが丹念に塗られている。こういう職人技が蕎麦職人に通じているのだろうなあ。


 んで、粗挽き蕎麦が食べたかったのだが、閉店間近に行ったので売り切れていて、スタンダードな細切りを注文。お咲きさんはおろしそば。ここのは辛味大根がいい。私がフリーライター、編プロ、出版社など渡り歩いて、お酒ですべてを放り出したのを知ってる奥さんが「今は何してはるの?」と訊くから「神戸の方まで物書きに…」なんて答えると「毎日?それはリハビリになっていいねえ」と、ほんとに憎めない天然のいい味の奥さんである。閉店が近かったので、サービスに「そばがき」が出てきた。お咲きさんが一口食べて「今まで私が『そばがき』と言って食べさせられていたものは何だったの?」と、その味にひたすら感動していた。へへ。おいしゅうございました。お咲きさんが「よう見舞いに来てくれてたお二人を連れてこないと」と言うので、拓諳さん、なっちゃん、今度、行こうね。



 そんなこんな。



只今のながらCD

ONE KIND FAVOR / B.B.KING
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Commented by 拓諳 at 2012-05-21 00:16 x
うわ 名前が出てきたからびっくりした 笑
そうそう。枚方のお蕎麦屋さんね、ずっと気になってたのです。今度連れてってください!
Commented by 雪太郎 at 2012-05-21 08:30 x
ミクシイの日記タイトル読んで、何かググッたのかと思ったけど
蕎麦をたぐったんでしたか。(笑)
いいお店ですね。
やはりお店も会社も人だなぁって感じます。
Commented by なつみ at 2012-05-21 15:35 x
お人柄もミシュランなみですねー
連れてってくださいうふふ◎
Commented by パンタタ at 2012-05-21 21:52 x
拓諳さんへ

ついでに「ひらパー」も回りますか、ローカル、笑

Commented by パンタタ at 2012-05-21 21:54 x
雪太郎さんへ

蕎麦をたぐる、ってあまりきれいな言い回しじゃないのかな、
分からないけれど、私は気に入ってます。
そ、人ですよ。人...実感。

Commented by パンタタ at 2012-05-21 21:54 x
なつみさんへ

蕎麦の前にお好み焼きですか...笑

Commented by なつみ at 2012-05-21 22:26 x
あ、どちらでも!!
by alglider | 2012-05-20 22:31 | 日々是口実 | Comments(7)