空が重い 一首
2013年 11月 10日
15:37
捨 て き れ ず 箪 笥 に 眠 る 邪 気 の な き 小 さ な シ ャ ツ と ゴ ジ ラ の 帽 子
すてきれずたんすにねむるじゃきのなきちいさなしゃつとごじらのぼうし
天気予報通り
雨が降っていて、今にもどしゃ降りになりそうな重っくるしい空。昼起きだすと、お咲きさんも娘さんもいない。お咲きさんは仕事と言っていたが、娘さんは何をしているのかまったく分からない。マイペースで翻訳の仕事を受けてはせっせと働いているのだが、オフタイムは私には不明。ま、誰もいなければ久しぶりにリビングでCD を大きな音で聴くことができる。うれしい。何ともささやかな、笑
一人でコーヒーを淹れたり、パンを焼いたり、CD をかけてパソコンに向かって「そうそう、古くなった玉子をゆでておこう」など、俯瞰図的に見たらいろいろやっているのだが、その間はとうぜん喋ってはいない。一人黙って作業をしている。今日みたいに起きて一人のときは独り暮らしをイメージする。それは父の暮らし方だ。母が亡くなると誰にもどこにも身を寄せず、孤独死するまで母と暮らした実家に籠り続けた。それは長い長い時間をかけた心中だった。独り暮らしのイメージの中に居ると小さな物々や遠くリフレインする言葉が愛おしくなる
そんなこんな。
只今のながらCD
STATE OF CONFUSION / THE KINKS
by alglider
| 2013-11-10 14:29
| 短歌