如月朔日   一首

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そ の 駅 に さ よ な ら の あ り 果 つ る ま で 見 送 る た め の 切 符 い ち ま い



そのえきにさよならのありはつるまでみおくるためのきっぷいちまい




 昨日の


 日記であまり良いことのなかった睦月であったと書いたが、毎年、一月には記念とする日がある。平凡だが一つは誕生日。もう指折り数えて待った子供のころの高揚感は忘れつつあるけれど、まあ「この一年生きました」という感慨は少しあって、そっちの方は年を重ねるとともに大きくなっていくように思う。


 もう一つは誕生日の三日前に当たる日が、私がお酒を止め出した日なのである。毎年これも「この一年飲みませんでした」という感慨がある。今年から一区切りになると考えていた十年目に入った。で、どうかと言うと何も変わらないのであって来年「この一年飲みませんでした」という感慨をもって十一年目に入ればよろし。


 かようにめでたいことは坦々と過ぎてゆき、かなわぬ難儀なことだけが時間を飾ってゆく。そんなもんだから、構造的に病・老・苦がクローズアップされてしまう。まだまだ、叫びたくなるほどの喜びも人生には控えているとは思うのだが、それを望んでことさら計画したり根回しする気はなく、やはり「坦々と」がよろしい。


 胸椎硬膜外血腫の手術をしてから、一年と十一カ月。ほとんど二年で、入院をきっかけに煙草をやめて(下半身不随で動けなかったので煙草が手に入らなかった)こちらも二年になるわけだ。たまに吸いたいと思うときがあるが一瞬だけだ。それと、手術を機に髪(頭頂部)が薄くなったきた。大病すると一気だねえ。髪の量は多い方だったので髪が薄くなるのを気に留めていなかったのだが、ふと千円散髪屋の仕上がりを確認する合わせ鏡で気付いたのだった。お咲きさんが「髪を伸ばしたら隠れるかも」と言うので三カ月ほど放っておいたのだが、どうも耳の辺りがもさもさと気持ち悪くなり、今日、散髪に行ってきた。


 千円のスピード散髪ではなく、髭をあたってくれ、洗髪もしてくれ、しかも禿頭の理容師が多くいる店を探した。初めて店だから指名はしないけれど、うまく髪の薄くなった男性が担当になってくれた。「いやー、髪が薄くなって困っとって。何かええ髪型ない?」とできるだけ地元の人間のように話すと「ほんだら、てっぺんを多めに残し、裾は刈り上げて云々」。よく分からなかったけど、それでいいや、とバリカンを入れてもらった。結果、耳の辺りのもさもさはなくなったが、薄くなったものは薄い。


 そんなこんな。


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只今のながらCD

PULSE / PINK FLOYD
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Commented by 佐藤 at 2014-02-02 11:47 x
まったく断りもさよならもなく薄くなっていきますからねぇ。
仕方ないですよ。
初老ですから。
おんなじです。

これから濃くふさふさし出したら不気味でしょう(笑)
Commented by パンタタ at 2014-02-02 20:25 x
佐藤さんへ

まったくもって自分の持ち物なのに言うことを聞きませんな、笑

Commented by ツトム at 2014-02-03 10:34 x
頭が薄くなるのと髭・鼻毛が濃くなるのと、ほぼ同時でした。髪は半年放置できますけど、鼻毛は10日に一度切らなければなりませぬ。厄介が体のあちこちに出来て、ますます自分がいとおしくなります。
Commented by パンタタ at 2014-02-03 16:48 x
ツトムさんへ

年を取ると髪は薄くなるのに、眉毛や鼻毛が濃くなり、耳に毛が生えたりしますなあ。
そういったやつようの電気シェーバーが安くであったので
amazonで手に入れました。
名前なんだったか鼻毛シェーバーかな、鼻毛 電動で検索かな?
拓諳、持ちネタなのに参加するかな、笑
耳などに毛が生えたら誰に頼めばいいのか悩んでいたので、
ちょうどよかった、爆笑
by alglider | 2014-02-01 20:40 | 短歌 | Comments(4)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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