暗澹たる暴力 2

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 以前、暴力を極力避けてきた、みたいなことを書いた。中学校に進むと、幾つかの小学校から生徒が集まるわけだから、これから同窓の仲間となるまだ見ぬお友達のウワサといえば、容姿、学業、スポーツ、んでケンカという名の暴力などなどである。私みたいに[小学生の時に歯磨きポスターコンクールで○○賞を貰いまして.....]なんていうのは論外なのであって、次回コンクールの中学の部の発表までまたなければ存在は認知されないのである。で、ケンカには次回も次次回もないのであって、即、存在がアピールできるのであって、入学式当日から有名になる人物もでてくる。

 暴力もアル中の報酬効果の脳内回路と一緒で、一旦発露して、その論を待たない短絡思考(嗜好?)にはまり、優越的恍惚の報酬を得ると脳内回路ができあがってしまい、そう簡単にはというか、一生消えない、と思う、多分。単純に暴力に関わることが恐くて、私には忌避する回路はできたけれども、幸いにも暴力による報酬効果を得る回路は、アプリオリなものを除いて、形成されてこなかった。

 幼いときから徐々に形成されてきた暴力の脳内回路は、大きくなって如何に立派な人格と外観を形成しようとも、抑制することは可能であっても消えることはない。断酒ならぬ断暴の覚悟が必要なのかもしれなくて、それには物に暴力的に当り散らしても、対処療法ではあるが解決にはならない。でも、暴力的欲求のまったくない人はいないのであって、多くの凡夫はそのように、人以外の物に些細な暴力的なものを発散して日々をやり過ごす。

 そこにアルコールが加わると、己を取り囲むやり場のない環境、四面楚歌打破のために、手っ取り早い暴力は文字どおり手っ取り早いのであって、その上優越感も与えてくれる。醒めると、更にアルコールも必要だが、エスカレートした暴力も必要となってくる。謝罪しなければならねばならない時、自分を弱い人間だと認めたくない時に限って、暴力はその効果を発揮する。しかし、それでは永遠に相手を支配下に置かねばならず、当然それは叶わず自壊する。するが、そのころは荒野であって、回りには誰もいなかったりする。

 回りにいた人間、暴力の恐怖にさらされた人の事を語る言葉を私は持たない。また、受け止める感情の皿も持ち合わせていない。断酒会に行ったときに聞く家族の話におののくばかりである。ひたすら暗澹たる気持ちになる。

 言葉の暴力のことは、また今度、って、[続く]とか[また今度]が多すぎるよなぁ........まぁ、その話もまた今度ということで.......うぅ

今日のながらCD
YUI ORTA/IAN HUNTER & MICK RONSON
強烈なブリティッシュロックの雄、お二人の組み合わせ。叫び、シャウトし、裏返るイアンのボーカル、ウネル、引っ張る、きしむミックのギター。これぞの一枚ですが、二人とも亡き人であることが寂しいかぎり。

今日の一文
世界の重みとじぶんの重み
外側の重みと内側の重みが
一対一でつり合うやうに
挑むやうに 拒むやうに
まっすぐあなたは歩く
  決して 行列に参加するのではなく
                             歩行(抜粋)吉原幸子



       天武人さん交野断酒会にまたおいでーよー。まってるよー
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Commented by machi at 2006-06-05 22:19 x
報酬効果  これって子どもに「何々したらこれあげるからね」
そんな小さいころから脳内に作られているじゃあないの?今、書き込もうと思ったらこれを書いていた。
by alglider | 2006-06-05 15:58 | アルコールと自由 | Comments(1)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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