集会へ行ってきた   一首



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20:57


亡 き ひ と は 空 の 青 さ の そ の 向 こ う 神 に な る な ど わ れ は 思 わ ず



なきひとはそらのあおさのそのむこうかみになるなどわれはおもわず




 7日の

 夜、JR元町駅前で学生が始めたSEALDs KANSAIの「安保法案反対集会」があったので仕事帰りに立ち寄った。お孫さんのためにと短歌友達のKさんもバスに揺られて元町まで。大学生時代、初めてデモに参加したのも神戸だった。はっきり覚えていないけど三宮から元町ぐらいまで行進したのではないか。あのころは機動隊が隊列の両脇にビシッと付き、ときどき殴られるというひどいものだったが、今回の集会での警察の役目は右翼の街宣車の誘導であった、笑。もちろん公安関係が参加者の写真とか撮っているだろうけど、昔と比べたら平和で主張も極端に言えば政治的ともいえないものだ。


 今回はスピーチに思想家の西谷修氏が立つという情報にも興味があって行ったのだが、氏は学生主体の運動に心を動かされ、一個人の参加、見守るという立場に居る、ということで上から目線の言葉は一切聞かれなかった。そこは大変良かったと思う。賛否、賞賛侮蔑はあるだろうが彼ら彼女らのスピーチは自分の良心からきている。学生が始めたわりには組織が出来すぎていると言って、バックに政党がついていると指摘する声もあるが、べつにそれでもいいと思うし、それは従来の発想からの反論だろう。個人の良心と組織の問題はいつもある問題だが、旧態然とした組織論を超える新時代を見せてほしい。参加してこの目で見たかぎりあのぐらいの組織力、パンフやビラはインディーズバンドのフライヤー(笑)を思えば、デジタルの時代ではどうってことない準備だと思われた。


 関西では毎週金曜日に集会を主要都市で開く予定であるとか。21日は大阪ヨドバシカメラ前。売り出し中の“評論家”白井聡氏がスピーチに来るというから聴きに行こうと思う。宣伝しているわけではないよ。今、何かが動き出しているのを自分の目で見ておかないと損をするというか、再びこの波に出会うには歳をとっている気がするのだ。これも終活の一つ。


【追記】彼ら彼女らから幾度となく聞いたのは「殺したくない」だった。「死にたくない」ではない。利己的個人主義とはとても呼べない。「殺したくない」「殺すな」という言葉が「死にたくない」より大切な言葉だと知ったのは随分歳をとってからで、平和には平和だからこそ到達できる思想があるのだ。これは大事なことのように思う。





 そんなこんな。







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只今のながらCD

DRUCKFARBEN / DRUCKFARBEN

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Commented by ひたしんちゃん at 2015-08-11 11:05 x
 私も先日「安保法案反対」の集会とデモに参加しました。
 私は安倍首相と同い年で、子供の頃60年安保反対の「安保ゴッコ」をやった記憶があります。安倍氏も当時やったことがあるそうですが、彼の血統だけでなくその後の軌跡と今の立ち位置は、九州の片田舎の貧乏人の小せがれの私とは、対極にあります。私は奨学金を貰って国立大学を出ましたが、国防意識の高い一握りの人たちを除けば自衛隊や防衛大に入るのは経済的に恵まれない私と同じ層の子弟で、一朝ことあれば真っ先に派遣されるのが彼らです。自分と自分に繋がる人たちが「殺し殺されるな」と思うことに加えて、真っ先に前線に送られる彼らに「殺されるな人を殺させるな」と切に思います。「自衛隊のリスクが増えることはない」という詭弁を平然と弄する安倍氏には、下層の人間への想像力も共感も全く見出せません。
私は、貧乏人の小せがれの矜持をもって、黙っている訳には行かないと思っています。
Commented by パンタタ☮ at 2015-08-11 23:49 x
ひたしんちゃんさんへ

お久しぶりです。ひたしんちゃんさんは法律の専門家でしたね。
民事を扱っておられるようですが、やはり解釈憲法には異論ありなんですね。

「殺されるな人を殺させるな」というのは、長い長い紆余曲折があってたどり着いた、
とてもシンプルで美しい解答です。防衛、国の安全、などは目先のことなんです。
B29に搭乗したつもりで俯瞰的な考えを持つべきです。
そこには善も悪もないただ逃げまどい、逃げきれず死んでいく人の姿があるだけです。
もっとメタなレベルで戦争は駄目だと言わなければなりませんね。
「矜持」素敵な言葉ですね。
私も表現者としての矜持をもっています。
ともに闘いましょう。

Commented by ひたしんちゃん at 2015-08-13 16:16 x
安倍氏の発する言葉は、虚偽・詭弁である場合だけでなくその内容の無さ薄さ軽さに、慄然とさせられます。言葉に対する畏れや敬意・誠意というものが欠片も感じられず、パンタタさん達のような日々言葉に正対しておられる表現者の方々が、お怒りになるのは当然だと思います。
お互いに、その矜持にかけて闘いましょう。
by alglider | 2015-08-09 19:52 | 短歌 | Comments(3)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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