ラス前     一首

■■
■■■
f0100480_17105673.jpg


19:57



夜 ご と の 眠 り 深 く し て わ た く し が 抱く み ず う み は 水 に 溺 れ て



よごとのねむりふかくしてわたくしがだくみずうみはみずにおぼれて




 今年も


 明日で終わり。何回もつぶやくが、まったくもって時の過ぎるのは早い(速い?)。大雑把に振り返ると慶事が二つ、弔事が一つ。今年の暮れは何だかのんびりしてるなあ、とお咲きさんに言ったら「田舎に帰らなくていいからちゃう?」と言う。そう言われればそうなのだ。10月に義母が亡くなり12月の初めに四十九日でお咲きさんの田舎に帰っていたので、年末に帰省する必要はない。毎年、暮れに帰って掃除とかしていて、12月31日にお咲きさんが足の甲の骨を折ったのは2年前か。まったくもって早い。先週は雨の日もあって洗濯物をせずにいたのだが、さあ、張り切りなさいよ!と言わんばかりに、今週は晴天が続く。朝から洗濯機を回し、夕方には取り入れる。実に気持ちいい。そういうことに時間が使える実感を“のんびり”と言うのだ。


 慶事の一つは娘さんの結婚であるが、あれよあれよと家を出て行ったので“慶事”の実感はない。先方のご家族ともお会いしたが、とても和む方々で私は何も案ずることがない。で、これまた実感のしようがない。娘さんが居た部屋をいろいろと使えるように模様替え(そんな大層なものでもないのだけれど、言葉が思いつかない)していたら、扉付きの本棚の奥には少女コミックがずらり。巻数が飛び飛びなのは、古本屋で買っていたからだ。しかし、マメに揃えている。それと仕事関連の資料があったのだが、これはちんぷんかんぷん、すべて英語でしかも医学や薬品の専門語がずらり並んでいる。飾りで置いているようでもなくて、線が引いてあったりして使っていたようだ。こんなものを翻訳しているなんて、わが娘さんながら気が遠くなる思いだ。



f0100480_19474969.jpg




 もう一つの慶事は10月に福島泰樹主宰から直接電話をもらった「黒田和美賞」の受賞だ。これはまことに嬉しく、言葉通りに家の中で飛び上がった。福島泰樹主宰の短歌を称して“福島泰樹というジャンル”と言った人がいたが、最初私は短歌が好きだったのではなく“福島泰樹というジャンル”が好きだったのである。福島泰樹という歌人がいなかったら私は短歌とは無縁であったろう。アルコール依存症の心根に迫りたいとずいぶん福島主宰の形式を借りた。月光の会に入るのはその後のことで、福島泰樹さん自らが設けた賞を頂くのは短歌もさることながら、歌と回復がパラレルに存在する私には一つの闘病が認められた思いでもある。黒田和美賞は創設されてまだ3年目だけど“福島泰樹というジャンル”に入会したのだからそのジャンルで賞を頂くのは望外の喜びである。周りの短歌友達はいろんな賞に応募していたが、それは私にとって場外、ジャンル違いのことと思われていたのだった。



f0100480_19482062.jpg




 光の加減でこんなにも赤く写る花があった。黒田和美賞の授賞式は2016年2月19日(金)午後7時から、新宿ライオン会館にて。どなたでも参加できるけど、飲食費6000円ぐらいかかるって。また近づいたら告知します。





 そんなこんな。



f0100480_19485123.jpg

只今のながらCD

RATTLE THAT LOCK / DAVID GILMOUR
[PR]
Commented by at 2015-12-30 22:05 x
おめでとうございます。

お母さまのことは残念ですが、朝は紅顔ありて、夕には白骨となる身なり、されば、娘さんは新しい家族を作り始められ、パンタタ☮さんは、短歌の新たなステージへ向かわれ、おおめでとうございますと申します。

今年ももう一日。佳き歳をお迎えくださいませ。
Commented by alglider at 2015-12-30 22:41
文さんへ

ありがとうございます。義母は88歳でしたが、脳梗塞でしたので4年間ほどは意識はあってもベッドに寝ていたほうが多かったです。会話ができなかったので、それをつらかったと想像するか大往生と想像するか、ですね。娘さんは正月が近づいても何も言ってこないので、初正月を向こうで迎えるのでしょう。新しくって楽しそうですね。一つ一つが自分たちの思い出になる、という実感が持てるのは新婚のころですものね。
私の次のステージは歌集でしょうか。福島さんから声が掛かって月光から出せればいいんだけど。
コメントありがとう。
文さんもよい歳を迎えてくださいね。

パンタタ☮

by alglider | 2015-12-30 17:10 | 短歌 | Comments(2)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
プロフィールを見る
画像一覧