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突然だったなあ    一首


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19:06



「 つ い に 」 と は 深 き 欲 望 そ し て ま た 裸 木 の ま ま に 立 て る 諦 念



「ついに」とはふかきよくぼうそしてまたらぼくのままにたてるていねん




 一昨日の


 出来事をつらつら書こうと思っていたらデビッド・ボウイが亡くなったというニュースが飛び込んできた。日本時間の11日、69歳でこの世を去って、宇宙に戻っていったのかもしれない。ボウイの音楽スタイルが変わるたびに、時代が後から付いてくる、そんな時代が確かにあった。ワープロもないようなころの話。もちろんインターネットなんてものはとんでもない夢物語だったが、そんな夢物語の時代が到来すると一人のスーパースターが時代を先取りするなんてこともまた夢物語になっていった。そんな気がする。グローバルという言葉のもとに独立国がいっぱいできたように、スターも拡散してしまったのだ。スターの待望論が不幸なのか幸福なのか私には分からない。しかし、レコードが擦り切れるほど「ジギースターダスト」を聴いていた私は幸せだった。アーティストのスーパースターに代わりポリティックなスターが求められているなら、それは不幸である。




         



 で、一昨日のことだ。昔、勤めていた大学生協の年金関連の書類が届いて、何か証明書を付けて返事を出さなきゃならないらしい。複雑というか、真正面から年金の仕組みを考えたことがないので、何事を求められているのか分からない。それで年金事務所へ行ってきた。お咲きさんは「わざわざ出かけるのが好きねえ。電話で訊けば」というのだが、何を訊いてよいかが、既に分かっていない。で、年金関係の書類を一式持って隣り町へ。私はフリーライターをやっていた時にアルコール依存症になったので、お金がすべてお酒に消えていた。だから、この年になっても年金がもらえる300カ月を納めていない。


 と、思っていたのだが、学生時代の分を引くことができるので、もう受給できるというのである。私は芸大を目指して二浪して、芸大を諦めて美学科へ進み、留年したから5年分、60カ月引くことができる。その上、過去10年間さかのぼって納めていない年金分を何とか工面したので240カ月に届いていたのである。基礎年金分がもうすでに受給できるらしく来月申請に行くことに。へぇ~。大した金額ではなく、何とか老後の手立ては別に考えないと生活できる金額はもらえそうにもない。お咲きさんが「CDをそろそろやめて….」と言うのだが、まったくその通りで、これまた依存みたいなものだから、諦めて、いろいろなものから自由になるしかない。デビッド・ボウイの最新で最後のCD「★」をamazonでポチしたばかりだけど、笑。




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 年金事務所は隣り町の枚方にあるのだけれど、枚方には行きつけの蕎麦屋がある。行きつけと言う割には久しぶりなのだけれど、立ち寄った。お咲きさんの実家、丹波の家が誰も住む人もなく云々、蕎麦屋にでもならんかなあ、と言うと主人が「今度、見に行きましょう。丹波はただいま蕎麦屋を営む人の人気の土地ですよ」とのこと。瓢箪から駒、ですわ。お弟子さんが店を開いてくれたらいいのだけどなあ。



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 行くと、蕎麦がきをサービスしてくれる。悪いなあ、と思いながらもおいしくいただく、笑。以前、ここの蕎麦がきを食べたお咲きさんが「これまで私が蕎麦がきと思って食べていたものは何だったの?」と驚嘆したのでした。



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 麺つゆをつけずに最初のうちは塩でいただく。ここの塩はどこって言ってたか、忘れた。でもとてもお蕎麦に合っていておいしいのである。






 そんなこんな。



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只今のながらCD

DAVID LIVE / DAVID BOWIE
by alglider | 2016-01-11 14:33 | 短歌

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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