気忙しいのである    一首



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沼 よ ぎ る 蛇 の さ ざ な み 網 膜 に 焼 き つ い て お り 恋 知 ら ぬ こ ろ



ぬまよぎるへびのさざなみもうまくにやきついておりこいしらぬころ



 することは


 いろいろあるのだが、気ばかり焦ってなかなか前に進まない。一日でそんなにたくさんのことをこなせない、と分かっていても「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と細々とした用事が頭をよぎる。どうもその気忙しい思いというものは、素粒子のように不可解な存在で大小に関係なく煩わせる効果は同じであったり、それこそ時空を越えてやってくる。見つめると正体が分からない、というのも一緒。その点、お咲きさんはどっしりと構えているなあ、少なくともそういうふうに見える。この気忙しく感じてしまう、何からの焦りか知らないけれど、この感情から解放されたい。もちろんお酒抜きで。



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 BEATNIKSさんがお住まいの近所の天牛書店で「季刊 月光」の創刊号があるというので買っておいていただいた。200円とは安過ぎて複雑な気分である。1988年、豪華な執筆陣、塚本邦雄も三十首寄せている。今も会員でお会いした人たちもいるが、営々と歌を詠まれ、姿勢の変わらぬ人ばかりで、いささかたじろぐ。もちろん、へ~、こんな歌を詠まれていたんだという楽しみもあるけれど。福島泰樹主宰のインタビュー「坪野哲久 野晒の歌」は楽しみだ。坪野哲久は月光に入会してから知った歌人で、まだよく理解していない。すべては後追いであることよ。



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 梅の花がほころんで、やがてこぼれる。季節の移ろいを感じる年齢になったのだなあ、としみじみ思う。若いころは移ろいの主体であったから、自分が見えなかった。面白いもので古くからの文人たちの嘆きを同じように嘆いているのである。



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 只今、わがマンションは2回目の大改修工事中。一年間かけてやるというのだから、すごい。安全第一は分かるが、工事事務所へのインターフォン設置、フリーダイヤルの設置、日々の進捗具合がタブレットの画像で見ることができる。サービスもやり過ぎると戻れない薬のようなものだ。



 そんなこんな。





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只今のながらCD

IN CONCERT / EMERSON, LAKE & PALMER
キース・エマーソン享年71歳。ご冥福を。
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by alglider | 2016-03-13 19:15 | 短歌 | Comments(0)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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