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あるのすさび

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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桜奥手     一首



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17:48



我 々 と 言 い え ず わ れ は 風 を 待 つ 一 斉 の 桜 ひ と ひ ら の み 散 る



われわれといいえずわれはかぜをまついっせいのさくらひとひらのみちる





 毎年


 この道を覆う桜の写真(トップの写真のこと)を撮るのだけれど、この画面左側にこれまでは大きな桜の木がもう一本写り込んでいた。しかし、なぜか切られてしまった。合理的な理由は思い当たらない。それで、今年はアングルを少し右に振って、道も数歩進んだ地点から撮った。


 実家のアルバムには私が幼稚園だったころの花見の写真が残っている。毎年、京都の大山崎という桜の名所に行くのが習わしで、何年か続けて撮られた写真が残っているのではないかなあ。父、母、戸籍上の祖父母などお重とお酒で上機嫌である。今から思えば子供に花見など面白いものではなかったろうが、何かおやつを買ってもらえたり、家族で電車に乗るのが嬉しかったのか、わくわくした記憶だけが残っている。



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 私は “桜奥手” で夜桜とかも美しいと知ったというか、感じるようになったのも、随分と歳を取ってからだったような気がする。小学校や中学校、高校生もだな、卒業式や入学式のときに桜のイメージが付き纏うけれど、そんな年齢のころは桜なんて目に入っていなかったと思う。これはまんざら私だけではなくって、若いころに桜がどうこう言っている暇はないんじゃないかな、と思うのである。桜に立ち止まるより、もっと走ってた(速足程度かも)気がするのだ。とにかく、花鳥風月、すべてに私は奥手だったなあ。桜の歌(短歌じゃなくて歌謡曲やポップス)が多いのに何だか閉口してしまう今日この頃。好き嫌い、美しい醜いは個々の問題にしておいて、文化装置としての桜については考えておいた方がいい。



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 散歩中に「紅辛夷」という花を見た。樹齢65年という張り紙があった。私より年上。そんなこんな。





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只今のながらCD

MEMOIRS OF A GEISHA / YO-YO-MA
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by alglider | 2016-04-03 16:38 | 短歌 | Comments(0)