私は意外と気楽  一首


f0100480_18422317.jpg



20:11



薬 包 紙 ひ ら く 朝 を き ら め い て 溶 け ゆ く も の は 累 々 た る 今



やくほうしひらくあしたをきらめいてとけゆくものはるいるいたるいま



 土曜日から


 お咲きさんが一週間の東京出張に出ている。私は意外と気楽にしていて、食事などは自分で作るので全く困らない。ぼちぼちとマイペースで、洗濯をしたり、ケーブルテレビの洋画などを見ている。月光への詠草も送ったし、森川君から頼まれていた詩客の原稿「私の好きな詩人」も送った。まず詩人を誰にするかに悩んだのだけれど、これまでにたぶん登場していないだろうと天野忠さんにした。詩客の古いのを読んでいると「私の好きな詩人」の欄で江夏名枝さんが山田兼士さんを取り上げていたので驚いた。山田兼士さんは大学の先輩で奥さんも先輩で歌人の山下泉さんである。関西で山田さんは詩誌「びーぐる」を運営されていたりの活動は知っていたが、詩を読むのは久しぶりだった。いい詩なの、これが。


9ポ明朝の乳を買いに


教室の窓から 養老山脈を眺めている
一九六七年の中学生は はや愁いを知る

耳奥に ピーター・ポール&マリーLemon treeのラジオ
目前には カムパネルラ&ジョバンニmilky wayの板書

放課後のグランドを 女の子たちが駆けまわる
その中のひとりを見続ける少年の 遠い春

つきあいで通う 塾の教室を脱け出し
病室に通う 母の笑顔が安心の証し

夕暮の農道を伊吹颪に押され 自転車で疾走し
町外れの活版所の 主任さんに挨拶し

父の仕事用9ポ明朝の 「乳」をもらう
帰り道は伊吹颪を顏に受け 闇空に雪が舞う

右半身が不随の父は いつも寡黙だった
電気屋に勤めるの兄の帰宅は いつも深夜だった

いま 三人が眠る仏壇の その後ろ 
窓の外に 二上山は 今日も乳色。




 昨日は血液内科受診の日だったが、白血球や血小板の数は相変わらず多いけれど、ヘマトクリットの数値は「L」で出るぐらい順調だった。今度も二か月後に受診。週に二錠の抗癌剤を処方される。


f0100480_19505171.jpg




 血液内科は採血をしてからの待ち時間が長い。ソファで本を読んでいて、後ろにもたれてう~んと伸びをすると、窓枠を飛行機が横切って行った。グッドタイミングでカシャ。


f0100480_19532670.jpg



 今日は詩人の疋田さん=笑福亭智丸さんが葉ね文庫で落語をやるというので聞きに行ってきた。神奈川からなっちゃんが詩人仲間ということで久しぶりに来阪。草野浩一さんや牛さんも、日ごろとはちがう落語の観賞会へ。よく片付けたな~という葉ね文庫の店内。天井の陰影をカシャ。演目は「ときうどん」「ちはやぶる」「蕎麦道拷問(オリジナル)」の三つ。繁昌亭の高座にも上がっているというから、繁昌亭の正社員に格上げされたという友達のむっちゃんにメールしたら、疋田君との仲のいい感じの返事が返って来た。三喬一門会の招待券があると言われたけど、平日は無理である。





 そんなこんな。




f0100480_2004817.jpg

只今のながらCD

真夜中詩集―ロウソクの消えるまで― / カルメン・マキ
[PR]
by alglider | 2016-06-05 18:42 | 短歌 | Comments(0)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
プロフィールを見る
画像一覧