久しぶりに院内例会へ

f0100480_16384389.jpg


 院内例会の帰り、夕方の大阪には浴衣姿の男女がちらほら、天神祭はなんとか雨に祟られずにすみそうです。書いている間に無事終了かな?

 マンションを出て、駅に行く裏道を歩いていると、10メートルほど先で老婆が倒れた。側を歩いていた小学生二人が近寄るが、あれこれ逡巡して抱き起こすふうもなし、ありゃ、こりゃいかん、と走っていって、抱き起こそうとするが足を軽くくじいたのかなかなか起きあがれずへたり込んでしまう老婆である。その老婆は、前掛け(エプロンという言葉は似合わない)をして籐の籠を持って買い物に行く人である。いつもすれ違うたびに、自分の母親の時代を思い出させてくれる人である。ただ、すごく腰が曲がっていて苦手である。というのも、私は横溝正史の『八墓村』(だったと思うのだが)のテレビドラマで、腰の曲がった老婆に変装した犯人がすれ違いざまに砂を詰めた瓶で被害者の頭を叩き割るというシーンを見て以来、腰の曲がった老婆が恐くて仕方ないのである。もっとおしなべて言えば、豹変するものが恐いのである。だから駆け寄るのには少しばかりの勇気がいったのであった。まぁ、それはよいのである。よいのであるが、この老婆、なかなか立ち上がらないものだから、半ズボンの私は薮蚊にさんざん血を吸い取られてしまった。薮蚊は老婆よりアル中の血を好むらしい。かゆかゆ。

 整骨医の診察券をがま口から取り出して、電話をして誰かを呼べというが、そんなの来るわけがないでしょうが。診察券を見ると駅前のG医院である。しゃーないので、手を貸してゆっくりゆっくり一緒に歩き出す。かゆかゆ。老婆は腰が曲がっているから下を見ている。いつもならときどき前も見て気をつけるのだろうが、今は、私が手を貸しているものだから、足も痛いものだから、安心と苦痛で下しか見ない。気をつけるかな、曲がるかなって思っていると、案の定止めてあるバイクに突っ込んでいく。抜けそうな細い腕をぐいっと引っ張る。かゆかゆ。病院に着くまでに[北海道から出て来て、このマンションに来る前は此花区に住んでいたこと、お姉さんは38歳で亡くなったこと、自分は80歳を超えていること、沢山子どもを生んだが二人は死んだこと、今は息子と住んでいるが嫁が金を持って逃げたこと、馬鹿息子であること、などなど]多くのことを知った。かゆかゆ。

 で、予定の電車に乗れず一本遅れてしまう。こうなると心太式に予定は遅れ、摂津富田駅前から出る院バスを逃してしまった。仕方ないので市バスを利用する。入院していたときに、例会の帰りによく利用したので懐かしかった。老婆のおかげかもしれん。このころまでかゆかゆ。

 一ヶ月振りに院内例会に参加。毎週火曜日なのだが徹夜明けなので行けずにいた。で、この病院は久しぶりに行くと必ず指名される。なにか話さないといけないのである。で、最近思っていたことを話したのだけれども、話は苦手だから上手くいかなかった。んで、ここに纏めてみる。書く方が得手である。こんなことを言いたかったのだ。

 [以前、知人と用事があって居酒屋に行った。私はアル中だからお酒を飲まない。何品か肴を注文して食を楽しむ、お茶を飲む。その知人はお酒を飲む、かなり好む方である。しかし、私への配慮でその知人もお茶にすると言う。遠慮は要らぬ、目の前でお酒を飲まれても私は平気である。いいよ飲んでも、いやぁやっぱりお茶にしとくわ、とやり取りがあった末、知人もお茶を注文した。週に五日お酒を飲んで二日体のために休肝日を設ける。明日の仕事に差し障りのないようにお酒を飲む。これらは自分のためのお酒のコントロールだけれども、この知人のしたことは私のためのコントロールなのである。同じコントロールでもハイレベルである。一段格調高く美しいコントロールである。このように人を思い遣ることでのコントロールを私は、自分の酒断ちにも当てはめて考えたいと思ったのだ。逆の立場ならきっと飲んでいる、私がいる。アル中ではないが飲んでいる私がいる。それはアル中でなくても、お酒に卑しいのである。お酒に卑しいからアル中になったとは言えないけれど、私はアル中になる前からお酒には卑しかった。ただたんに心は貧しかったのである......云々]

 んんで、話は変わりますが、iMacのモニター回りの半透明のプラスチックの枠の中に虫がいるのである。蛍光灯の傘の中に虫が入り込むのと同じような塩梅で、iMacの枠に入り込んだものらしい。2、3匹いる。虫籠にモニターを付けてネットをしているような気分の今日この頃なのである。とほほほ......


パンタ短歌は明日に向かって製作中



今日のながらCD
EAT A PEACH/THE ALLMAN BROTHERS BAND



今日の一文

顔を覆い我はかがめりとりかこむかごめかごめの囚はれの中      齋藤史








 
[PR]
Commented by at 2006-07-25 17:24 x
院内例会ご苦労さまです。

AAには「ねばならないはない」といいますが、メッセージは運ば「なければならない」とAA書物に書いてあります、しかも太字で!。
メッセージとは病院メッセージに限りませんがネ・・・・(ニヤリ)。
Commented by ビリケン at 2006-07-25 22:47 x
かゆかゆ、治りました?
老婆には良い事しましたね。
Commented by 貉パンタタヌキチ at 2006-07-26 00:43 x
なんとか、かゆかゆは例会から帰るころには治まっていました。老婆、同じマンションだから、ときどきすれ違うとは思うのだけれども、下を向いてはるから私には気付かないであろう。
by alglider | 2006-07-25 22:06 | 回復過程 | Comments(3)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
プロフィールを見る
画像一覧