そしてうまい嘘を

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 13日の夜のクラブ活動は休みの予定だったが、相方が代わってほしいと言うので出勤となった。三連休がただの連休に。それはそれでよいのだけれども、この相方は時々仕事のシフトを代わってほしいと言う。若いからなぁ、と思う。今回はお盆をずらしての里帰りだと言う。止めるわけにはいかんので「あぁ、行ってらっしゃい」と言ったが、相手がヒマなアル中でなかったらこうはいくまい。おじさんが社会の常識を教えてあげよう、と言える性格でもないしなぁ........

 今回の休みの間、昼夜逆転が戻らず、この12日分の更新も13日の午前3時30分スタートです。

 NHKを見るともなく、つけっぱなしにしていると、歌謡番組が始まって懐かしい曲が流れてきた。梓みちよの『二人でお酒を』は、相変わらず良かった。梓さんの声量も落ちていないし、やはり、ステージでの振る舞いに華がある。どうどうとしている、多少ディナーショー的な振る舞いではあったが、それは仕方がないか.........



で、今日の一文はこれ

今日の一文

神戸 呼んで 帰る人か
傷ついた 心が
みにくくなるだけ
神戸 無理に足を運び
眼についた名もない
花を踏みにじる
そして ひとつが 終わり
そして ひとつが 生まれ
誰かうまい 嘘のつける
相手捜すのよ
誰かうまい 嘘のつける
相手捜すのよ                  歌/前川清 作詞/千家和也


 これは、内山田洋とクールファイブでヒットした『そして神戸』の二番の歌詞である。その番組で、前川清が歌っていた。懐かしいなぁ、前川清は最近ヒットないなぁ、だからこの歌は歌い過ぎて、なんだか演技しているみたいだなぁ、なんてことも思っていたら、

神戸 無理に足を運び
眼についた名もない
花を踏みにじる

 というスゴイ歌詞がテロップで流れてきた。よくよく読むと、えげつない言葉だ。似非パンク真っ青の歌詞である。浜圭介のとうとうとしたメロディーにのせて、切々と歌い上げる前川清さんに魅せられて気付かずにいた。[多分恋人が去って行った地、神戸に無理に足を運び、そして偶然眼についた名もない花を踏みにじるのである。ヒールなどであれば花を踏みつぶすために目的意識を持って狙いを定めたかも知れない]。歌のサビの部分でないから、聞き逃してしまいそうなのだが、怨念さえ感じる。で、恋人に去られた女性(最後の「相手捜すのよ」、の「よ」まで性別ははっきりしない歌詞だ)は、怨念でもって名も知らぬ花を踏みにじりながら、次に「誰かうまい 嘘のつける 相手さがすのよ」と言う。ここでまた私は悩んでしまう。

うまい嘘をついて、うまく騙せる相手を捜すのか

うまい嘘をついてくれて うまく騙してくれる相手を捜すのか

 どちらにしても、懲りない女性であるが、騙せる相手を捜すのなら、それは男性を騙し続ける幸せの中の不幸一場面の歌であり、騙される相手を捜すのなら、騙される振りをして騙しあう狐と狸の幸せの歌になる。まぁ、意識的にかりそめの一時的な嘘の恋を求めて、今を癒そうとする歌なのかも知れない。誰かうまい嘘のつける相手を探し出しても、心は昔の恋人を求めているのかも知れない。怨歌なのかも知れない。いずれにしても、歌の主人公のこれからよりも、何があったのか、来し方のほうが気になってしまった歌である。



イヤホンでラジオ深夜便を聞きながら、耳許では『娘十九はまだ純情よ』が流れている.....
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by alglider | 2006-09-12 21:23 | 日々是口実 | Comments(0)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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