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不安症のメモ 2

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12:17
 十二月朔日。晴天。

 洗濯をして、療養所にいるような気分に自分を持っていって、心は穏やかであると言い聞かせて、洗い物を干す。

 怒りの感情はほとんど、否、全くない。腹を立てたことはないといっていいし、焦りもなにもない。ただ、不安がある。その不安に腹が立つこともない。怒りがあれば、少しは解消するのかも知れぬ、と思う。

 しかし、争いごとは不安を増幅させるから、できるだけ[影響]というものを少なくしていく。[影響]を受けるのも、与えるのも少なくしていく。それが天秤の保ちかたである。そんな中で、思いを伝える方法、表わす方法をとして、結果的にやるようになったのが短歌だと思う。だけれども、伝えることも、世界を美しく描き詠うこともできずにいる。「あぁ、自分はこんなことを考えているのだ」「こんな言葉を使うのだ」という発見ばかりがあって、外の世界と接触しない歌ばかりである。存在するだけで、影響を受けたり与えたりするのだから、できるだけ[穏やかな影響]を頼みにしつつ歌を詠む........




出でずとも戦の言葉疎ましく宵の明星凪を見に行く

戦=いくさ  明星=あかぼし




只今のながらTAPE

KRISTAL NACHT/PANTA
by alglider | 2006-12-01 06:01 | 不安症

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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