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ぶらぶら四条畷散策 + 短歌

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13:01

 てくてく歩いて帰宅。

 降りるべき駅の二つ手前の四条畷駅で電車が止まってしまった。京橋で架線事故だとアナウンスが伝えている。1時間ほど復旧にかかると言っているが、それでは済むまいと思い、よい機会だから散歩しながら家まで歩くことにした。

 昔、仕事の町取材で何回か歩いている、娘が四条畷高校だったので4年前までは学園祭にも顔を出している。が、ということは4年ほど歩いていないことになる。初めて素面で歩く。思い出話を絡めながら四条畷案内。

 駅前には新しくコンビニができ、セルフのカフェもできている。昔は個人商店ばかりだったと思う。ワニの肉などが出る居酒屋[宝雪]は健在。娘とドラゴンボール全巻を買い込んだ古本屋[斜陽館]は閉まっていたが、看板にある[二度読みたい本買います]は健在。よく朝まで飲んでから立ち寄った、ギャラリー・ロッソは開店休業状態。前に居たキュレーターが「何故朝一番にそんなに酔って来る?」と言っていたが、そのキュレーターが田舎に帰って本屋をやると言って辞めてしまってから、どうやら休業状態のようである。その向かいにあるギャラリーのオーナーの店、池田屋は店を開けていた。久しぶりに顔を覗かせる。オーナーは粋人で、奥で炭をいこしていた。民芸雑貨と四条畷在住の作家の陶器やイラストなどを扱っている。この店は、京阪電車がスポンサーになって沿線沿いに京街道の小冊子を作った時にお世話になった。『大阪・枚方の引札』という本を出されていて、引札というのは明治時代のチラシ広告だ。京街道沿いの店店の独特の宣伝チラシが紹介されている。旧家の蔵で発見されたものを池田屋さんが買い取ったらしい。

 その池田屋の通りを真直ぐ行くと、楠木正成の子、正行を主祭神とする四条畷神社がある。取材などで多くの町を歩き回ったから、色んな風景が頭の中に残っていて、それが何処の町なのか分からなくてもどかしいことがよくある。参道を歩いていて、うどんやの看板や神社の木を眺めて、時に脳裏を過ぎる風景であることを確認。あの斜にずり落ちて行く感覚の広場はここだったのね、と納得。この参道には、奇妙キテレツな家が一軒建っている。敷地内に二棟あるのだが、一つは洋風で屋根が雪国のそれのように鋭角で、またタジマハールのようなモスク様式の屋根を持つ一角もある。もう一つは、まったくの日本建築で庭には神社にあるものよりも巨大な灯籠、門の両端と屋根には対の金の鯱が惨然と輝いている。金でできた風呂があるというウワサを聞いたこともあるが、嘘であっても納得できる嘘である。住んでいる人は建築関係の人なのだろうか、その他にもありとあらゆる異邦の意匠が施されている。久しぶりにその家を見てキッチュな感覚を堪能。引き返す道、何気なく鳥居の裏側を見ると、明治25年、大阪朝日新聞社奉納とある。意外だが時代が時代だからそんなことがあったのだな、へぇーと感心して見入った。

 そこから、歩道のない狭い車道を歩く。トヨタのアルファードとかニッサンのエルグランドなんかがすれ違うと、歩いている人は壁にへばりつかないといけないぐらい狭い、と言えば分かってもらえるだろうか。途中に正行の家臣、和田賢秀の墓があり、もう少し行くと、たまちゃんが喜びそうな名前の[ねこのて動物病院]がある。以前は駅裏の奥まった所にあったような記憶があるから、引っ越してきたのだろうか。もう少し歩いていたら。カフェ・ド・ビザールという喫茶店を発見。なんちゅう名前を付けるんや。軽食とあるが、ラバーボンテージのママさんがピラフを運ぶのだろうか......絶対食べたくない。

 そんなこんなで一駅分を歩き、駅でトイレを借りる。清掃をしている人に「電車動き出しましたか?」と尋ねると、JRの職員さんでもないのに「えー、最前動き出しました。迷惑かけて、えろぅすみませんなぁ。なんでも電気の事故らしゅうて、あちこちで止まってまっしゃろ」と謝らはる。ホンマに人の良さそうな人で気持ちがいい。「ほな、また歩きますわ」と言って気分よく分かれた。

 線路沿いに歩いていると、動き出した電車が何台も私を追いこして行く。天気がどんどんと冴えていって、暑いぐらいだ。マフラーを取り、ダウンを脱ぎ、これじゃ北風と太陽の紙芝居状態だ、なんて思いながら、今度は車道から畦道に降り、小川に沿って田畑を横切り校区内の小学校を目指し、そこからマンションへと辿り着いた。1時間ちょいの散歩。町は歩くもんやね、楽しいっす。



 sutanka 



正の項正気正常正義など縁なき言葉まがまがとあり





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やっとKIN CRIのISLANDS中毒から脱出..........
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Commented by ビリケン at 2007-01-11 17:36 x
歩くもんです。
オイラも歩きましたよ、大阪~横浜迄。
沢山の景色、人の心見れました。
Commented by おっかん@吹田 at 2007-01-11 23:26 x
本日は遠路遥々,例会に出席くださり本当にありがとうございました.
最後の挨拶もできず,申し訳ありませんでした.
無事帰りつかれましたでしょうか.お二方にも宜しくお伝え下さい.

昼例会,また参加させていただきます.
ひょっとして,カラオケ例会にマイギター抱えて飛び入りするかも(^^)
Commented by d_snow at 2007-01-12 00:10 x
こちらでは、初コメントです。
街案内楽しく読ませていただきました。
お天気が良い時にはゆっくりてくてくも良いですよね。
途中の関西弁もいいなぁ。。。^^(好きなんです。あのイントネーション)
Commented by パンタタ at 2007-01-12 00:57 x
ビリケンさんへ
それは私には無理です、っていうか、冥府魔道の始まりですがな......
Commented by パンタタ at 2007-01-12 01:01 x
おっかん@吹田さんへ
こちらこそ、佳き例会をありがとうございます。名前は忘れましたが3か月表彰の彼女の笑顔、コメントがよかったです。また伺います。ギターの飛び入り歓迎。それと今日持っていくのを忘れたのですが、スザンヌ・ベガのニッポンライブのセミアコの音色が抜群に良いのです。なんというギターか見てもらいに行きますね。
Commented by パンタタ at 2007-01-12 01:04 x
d_snowさんへ
場外への書き込みありがとさん。という感じで、そない言わはんねんやったら、ぼちぼち関西弁も使こていきますわ....
懲りずに見に来てくださいね。
これから題詠[海]を更新します。
Commented by alglider at 2007-01-12 01:09
d_snowさんへ追伸
よかったら短歌ブログ[sutanka]にもコメントくださいな。テキーラさん、ほんさん、ときどきお越しです。
パンタタ
by alglider | 2007-01-11 07:45 | 短歌 | Comments(7)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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