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あるのすさび

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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街ゲージュツ雑記 + 短歌

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23:24

 火葬場のよう。

 今日は隣接する枚方市断酒会の30周年記念例会だった。あんまし行く気がなかったのだけれども、メールがきて、遅れて参加。例会場近くの公園に、水が壁に沿って流れる堀みたいなものがあった。裏に回ると、写真のように大小不揃いの扉が、不揃いの位置に取り付けられている。不思議。火葬場のよう、アウシュビッツを伝える記録写真も思い出され不気味でもある。バルブなどの用途から生じた設計なのだろうけれど、その必要性が分らないと、摩訶不思議なものとなる。何気ない街の風景も、用途を剝脱して眺めるとデザイン、ゲージュツに近くなる。




短歌再掲

野分け 惨 坂一面の金木犀ルビコン川をだらだら下る


のわけ ざん さかいちめんのきんもくせいるびこんがわをだらだらくだる




 3年前、アルコール専門病院に入院した秋は、台風がかつてないほど上陸した。台風一過、山腹にある病院の外へ散歩に出ると、一面に金木犀が敷き詰められていた。まだそのころの私は決意などがなく、その強い香にむせながら、ルビコン川を渡らずに、下ったのだった。




只今のながらCD

THE POWER TO BLIEVE / KING CRIMSON
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Commented by くも at 2007-10-15 09:08 x
言われれば、火葬場のよう、ですが、
ちがうでしょ・・・。

でも、手前のうえの扉と、奥のほうは・・・・


野分け 惨 坂一面の金木犀ルビコン川をだらだら下る

この歌、かなりぐっときます。歌会があれば
まず、この歌に一票。

初句がいいよ。「惨」が効いている。

結句もいいですね。というよりうまい!
Commented by パンタタ at 2007-10-15 22:51 x
くもさんへ
くもさんにそう言われると、大層ええ歌のような気がしてきました。ううう。

もちろん火葬場ではありません。水量を調整するためのバルブが隠されてると思うのですが。
Commented by テキーラ at 2007-10-16 10:34 x
ルビコン川って知りませんが、この歌僕も好きです。魅力感じます。
Commented by パンタタ at 2007-10-16 10:52 x
テキーラさんへ
ルビコン川、ググってください。すぐ分かります。
Commented by テキーラ at 2007-10-17 11:10 x
ぐぐりました。

紀元前49年1月10日、ガイウス・ユリウス・カエサルが「賽は投げられた」(Alea iacta est)の言葉とともにこの川を渡ったことはよく知られている。「ルビコン川を渡る」は以後の運命を決め後戻りのできないような重大な決断と行動をすることの例えとして使われる。

なるほど。わかりました。

ところで写真、トマソンしてますね。
Commented by パンタタ at 2007-10-17 20:22 x
テキーラさんへ
そうですね。トマソンを見付けると写真を撮りたくなります。昔、赤瀬川源平さんの「路上考現学」に学生時代の彼女の写真を見付けたことがあって、以前、下の歌を作りました。


古書店に 君 笑顔載る文庫あり数百円なれど盗みたし
Commented by テキーラ at 2007-10-17 21:43 x
ふふ、なんか面白い歌。
何で彼女の写真があったの?
Commented by パンタタ at 2007-10-17 21:54 x
テキーラさんへ
赤瀬川さんが主宰していた美学校へ、大学を卒業してから進学しはったんです。路上考現学中の写真でした。
Commented by マリア at 2007-10-19 00:13 x
あえて盗みたかったのですね にこにこ
どちらも素敵ですね

ルビコン川… またひとつおりこうさんになりましたぁ~ ありがとう !(^^)!
Commented by パンタタ at 2007-10-19 20:32 x
マリアさんへ
書き込み、今、気づきました。そうそう、あえて盗みたかったのです。してませんが.......
ほめていただき、ありがとう。
by alglider | 2007-10-14 16:35 | 短歌 | Comments(10)