泣くかも雑記
2007年 12月 26日
23:50
うれしいことがあった。
1時間の残業があり、帰宅してポストに立ち寄ると手紙が届いていた。過日、原稿を送った出版社からだ。掲載誌はすでに届いているから、稿料の知らせかなと思って封を切ると、中から一葉の葉書が出てきた。以前、ブログに書いたことがあるけれど、私は無類の蕎麦好きだった。だった、と過去形なのは、私の中で蕎麦屋はお酒と結びつきやすいので、ここ三年は避けているのである。果たして、その葉書は私の贔屓の蕎麦屋の主人からだった。私の文が掲載された雑誌を読み、私の名を見つけたらしい。そういえば毎月買っておられた。店主が編集部に送ったものが転送されてきたのである。以前は年賀のやり取りもあったのだが、入院してから途絶えてしまっていたのだ。文面にはこうあった。
[お元気でしょうか
ひさしぶりに誌面で
名前が出ていたので
嬉しく思っています。
お互い残り時間を数えられる
年になった今、踊り忘れず
唄い続けるしかありません。
復活の狼煙は
掲げられた。活躍を。
御自愛を 合掌]
私が依存症で入院し、仕事もままならなくなったのを人伝えに聞いておられたのだろう。まったくもってうれしいかぎり。お咲きさんが「よう読んではるなぁ」とひとしきり感心するから「失礼な、珠玉の文章やから思わず読み入ってしまい、名前を見たら私やったに違いないやないか」と言うと、けらけらと笑ってました。
[狼煙]を掲げたつもりはないが、ありがたいことである。そこの蕎麦屋の紹介原稿は何本か書いた。気に入ってもらっていて、精進をもっとうとする職人に気に入られて、私も随分鼻が高かった。
[狼煙]などではなく、お前も[精進]しろよ、との葉書だと思っておく。今年中にお咲きさんと食べに行
こう。ちと値は張るが……
お咲きさんには冗談を言ったが、本当によく目にとめてくださった。ありがたく今日は枕元に置いて寝る。泣くかもしれないなぁ。
只今のながらCD
Rrose Selavy / JUAN HIDALGO
by alglider
| 2007-12-26 20:11
| 日々是口実