東京日記2 + 短歌

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23:28

 上野の森


 では、珍しい鳥を見かけた。都会の中の自然。大阪より圧倒的に樹樹は大きく育ち、またその数も多い。雨の上野動物園を歩く。柵に囲まれたペンギンの水槽に名も知らぬ野生の鳥がいて、餌をついばんでいる。そしてどこかへ飛び去っていく。ビル群と森と柵と行き交う野鳥の不思議な光景。


 短歌の朗読会が終わり、雑談していると辰巳泰子さんが「福島さん福島さん」と泰樹さんに呼びかける。私と話すように促してくれ、話す機会を作ってくれた。思わぬことに、ああ、この心の動きように歌の元があるのか、と思う。


 雨の動物園の白熊はひょうきん者で、水槽に飛び込み巨体をくねらし、立ち泳ぎをし、そしてセメントの北極大陸を徘徊し、扉を鼻でつつく。中に入りたそうだ。着替えをしてサミットに参加しなければならないのだ。


 関西のイントネーションの朗読は、辰巳さんの歌を頭の中のリズムで読んできた私には、正直慣れなかった。歌と肉声、間とリズム、まだまだ考えなければならないことがある。





東 京 も ま た 海 な ら む セ イ レ ー ン 歌 い 鎮 め よ 水 無 月 の 朔 に



とうきょうもまたうみならんせいれーんうたいしずめよみなづきつのさくに







只今のながらCD

MIRAGE / KLAUS SCHULZE
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Commented by at 2008-06-05 00:05 x
あの写真の妖艶なる女性が辰巳さんですか

写真から見ると、結構 入り込んでいますね

聞きに言ったら、はまりそうです

面白い写真に感謝感謝

Commented by ボブ at 2008-06-05 00:42 x
辰巳泰子さん、いろんなお歌を読ませて頂きながら、どんな方かと想像してました。
う~ん、実際お会いしたら、持ってかれそうですね。
磯さんのおっしゃる「はまりそう」です。
Commented by おぽんち at 2008-06-05 00:46 x
私は関東生まれのためなのか、関西のイントネーションに初手からなんかニュアンスの違いを感じてしまいます。
活字で読む際は自分のイントネーションで読みます。
辰巳さんのうたは活字のほうが私に訴えるものがあります。
読者の想像力を朗読は持たせない反面、生の、ライブの良さがあります。
それが拮抗している感じで…。
しかし私はライブが好きなのです。
朗読ってホントに難しい…。
映像となるとよりなおさら難しいです。
言葉はものごとを限定するのに、さらに映像で限定してしまい、音声もあるから、よりいっそう限定の枠が狭まるのではないでしょうか。

ちっさな頭で一生懸命考えてしまいまひた…。
Commented by ボブ at 2008-06-05 01:06 x
ネット歌会をあちこち覗かせていただくと(全く結社なるものや師についたことがないものですから)、自分の想像の範囲をこえた読みかたに出会い、はっとすることがよくあります。
自分の想像力の小ささに起因することは明白なのですが、それはそれとして、ひとつの歌に対する受け手の想像力に限度はない、ということの証明なのでしょうね。

私も、想像力(を働かせる、もしくは、働かせていただいたものを読む)が大好きなので、活字が大好きです(笑)

おぼんちさまより、もっともっとちっさな頭で考えました。

パンタタさん、平日はPCに触れる機会が少ないため、本日まとめて
読ませていただきました。
ごめんなさい。
こんなペースでのお邪魔になりますけど・・・・
Commented by パンタタ at 2008-06-05 22:12 x
磯さんへ
ええ、この写真の女性が辰巳泰子さんです。

福島泰樹さんは新潟で22日、短歌絶叫ライブがあるみたいですよ。
mixiの福島泰樹さんのコミュ参照。
Commented by パンタタ at 2008-06-05 22:19 x
おぽんちさんへ
私自身、関西育ちですから声にだすと関西のイントネーションに
なっているはずです。
ですが、文字を目で読んでいるイントネーションというのは、
これまでの経験や読んできた歌、詩、文章などで
それぞれが独自のようなきがします。
辰巳さんの朗読も、単に関西イントネーションではなく、
その頭の中のものが現われるでしょうね。
それを意識でとらえ返すのは難しい、というか朗読の経験になるのでしょう。
ただ、私は私の頭の中での音律、リズム、そういうことに、
無反省で考える対象にしてこなかった気がします。
すこし、頭ん中のリズムというものを考えてみないと。
映像などは、限定というより手助けしていくものが、
いい映像なのでしょうね。
限定がないと頭というのは自由な想像というのは却って、
難しいのかも。デリダだったか。文字より声の自由性を唱えていた気がします。
Commented by パンタタ at 2008-06-05 22:24 x
ボブさんへ
いくらでもスペース使って書き込みしてくださいね。
私は、掲載される場がほしいので結社に参加していますが、
ただ今、それでよいものか再考中です。
師なんていませんし、添削してもらったことがないし、
興味はありません。
ただただ好きな歌集を読んでいるだけです。
Commented by おぽんち at 2008-06-05 22:48 x
<これまでの経験や読んできた歌、詩、文章などで
それぞれが独自のようなきがします。

同感です。
自分の中にある韻律を無視してうたは詠めないです。
by alglider | 2008-06-04 21:55 | 短歌 | Comments(8)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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