一人暮らし + 短歌

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23:31

 今日から


 一週間、お咲きさんは東京に出張である。遊びで蕩尽した私とは違ってお仕事である。で、私は一週間の一人暮らし。いつもはまっすぐ帰宅するけれど、今日はお咲きさんもいないことだし、再開発中の梅田界隈をぶらぶらしてクレーンの写真を数枚撮ってきた。


 明日なんかは、少し夜遊びに出ようかと余裕を見せるが、本当はお酒の入っていない精神状態での一人には慣れていないだけなのかもしれない、なんて思うが、いやいや、それも何だかアル中を意識しすぎた被虐的な自己満足である。不安症が出ない限り、何をしていても、していなくても退屈しない、というのがお酒をやめてからの私の日常の生活感覚である。何をしていても時間は過ぎていくし、本に熱中していたり、ぼーっとしていたり、それもどれもこれも、時間の過ぎていくことにしかすぎない。さて、何をしましょう? その選択だけが残り、しかし、そこによりよい、これがベターなんて価値も忍び込まない。等価である。だからこそ、却って貴重な時間が過ごせている気がする。


 これまでの短歌を整理推敲する時間を取らなくては。整理整頓して、指針を考えてみる。







帰り、春の夜、朧月夜であった。見上げていると、脈絡なくこのような三十一文字が浮かんだ。


ふ つ ふ つ と 湧 き く る 思 い 抱 き を り 月 光 淡 く 魚 卵 の 昇 る



ふつふつとわきくるおもいいだきおりげっこうあわくぎょらんののぼる






只今のながらCD

蟹 / TABLATURA
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Commented by おぽんち at 2008-06-16 23:55 x
魚卵昇るって(^^)。

では、ぎょらんつながりで…。

魚籃坂猫の尾の影「し」に伸びて水子観音しずかに笑う
Commented by パンタタ at 2008-06-17 00:07 x
おぽんちさんへ
相変わらず、返歌が早いですね

>魚籃坂猫の尾の影「し」に伸びて
ここまで静寂をたたえる映像できて

>水子観音しずかに笑う
で、急に不気味になりましたね。ちょっと諧謔味も感じますが。

魚卵の昇る.....よくないですか?
唐突に頭に浮かんだ言葉にしては、結構気に入ってるんですが....
Commented by おぽんち at 2008-06-17 13:11 x
おもしろいと思ったんです。すみません、言葉足らずでした。
Commented by alglider at 2008-06-18 00:36
おぽんちさんへ
一日たって

月光淡く魚卵の眠る

でもいいような気がしてきました。

パンタタ
Commented by おぽんち at 2008-06-19 11:52 x
魚卵の昇るのほうがいいなあ、なんちて。
Commented by テキーラ at 2008-06-19 12:49 x
魚卵の昇るの

でしょう。やはり。入れ替え不可能。
Commented by パンタタ at 2008-06-19 22:18 x
おぽんちさんへ
はい、昇るです。
Commented by パンタタ at 2008-06-19 22:19 x
テキーラさんへ

入れ替え不可能......そこまで......おっしゃる.....
はい、昇るです。
Commented by おぽんち at 2008-06-20 00:20 x
私なりにパンタタさんのうたを読んできて、感じることがあります。
それはあまり考えに考えたものより感じたことをぱっと読んだもののほうが私は好きだということです。

もうひとつは、動詞が多いということです。
ひとつのうたに3つ動詞が入っていることがよくあります。
それがパンタタさんのうたの特徴なのかな、と思います。

簡単にいってしまってすみません。
それがいいとか悪いとかじゃないんですよ。

わけのわからないもの、了解不能なもの、を持ちこたえられて、それをうたにするときに、私には、意味のない言葉が必要になります。

意味のない言葉とは、空気のような言葉です。
枕詞のような言葉があればといつも思います。

その空気のような言葉をいつも探しているんですけれど、なかなかこれが、難しいです。

私はパンタタさんのモノローグをうたにしたものが読みたいな~なんてちょっと思ったりしてます。
Commented by パンタタ at 2008-06-20 21:52 x
おぽんちさんへ
以前にも、ぱっと読んだものの方が好きと言ってくれてましたね。
多分、短歌を作っているときに、頭の他の部分で浮かんだ言葉をノートの端に
ちょこちょこっとメモしてる歌だと思います。
そういうのは身構えて作るの難しいんですよ。無意識かもしれないし、
20年ぐらい作ってたら自分の作風になるかもしれないなあ。

動詞が多いのは、福島さんの影響ですね。
考えてみたことがなかったんですが、言われて振り返ってみると、
福島さんの情動の抒情に多用される動詞が、自分の好みのパターンになってます。

枕詞については全く分からないんです。いつか、理解というか、
心のどっかに着地してくれたらいいと思います。勉強してないし。

モノローグって、これも難しそう......
以前やってた「写真と言葉」みたいなやつを歌にするのかな?
Commented by おぽんち at 2008-06-22 13:47 x
私の考えなんですけれど、短歌はモノローグだと思っているんです。散文はモノローグではくて。

写真と言葉みたいなもの、というより、そこで受けた感じ、をうたにするというか…。

いうにいわれぬ感情をうたにするとか、違和感をうたにするとか、感じたものを変換してうたにするとか、いろいろあると思うのですが…。

私はばーっと出てくるものを作ってから何年も推敲するほうなんです。
毎日一首という風には作れません。

どの方法がいいとか悪いとかではなくて、その方のタイプだと思っています。


何だかわからないけれど何だろうこの感じは…、というような、なかなか言葉にできないことを言葉に変換するというか。

生の感情をそのまま詠むのとは違うんですけれど…。

うたを作ってしばらく熟成するのを待って、他者の視点で読めるようになったら推敲するという感じです。

写真をとるときにどこを切り取るか、というところにその人の個性が出るのと同様に、同じものを見たり聞いたりしても、どこをとらえて詠んだのか、というところにその人らしさが出てくるのではないでしょうか。

Commented by パンタタ at 2008-06-23 21:31 x
おぽんちさんへ
そう言われてみると、私の場合はモノローグというより、
お酒を止めてから、自分のアサーティブの方法を探っているようなところがあるのかもしれません。
また、自分にはこういう感情があったのかという確認みたいなところがあります。
今のところ、寂寞感や無常感(観ではないんです)に収斂していってしまいます。
そういうふうに向かうのは何故なのか......

ま、作りながらの話で、最初から、かくかくしかじか、
というものはないなあ。

ま、作りながら考えていきますから、
これからもよろしく。
by alglider | 2008-06-16 19:34 | 短歌 | Comments(12)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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