ダチュラ 8 + 短歌
2008年 07月 07日
23:42
先日、
この私にっ!友人から無心のメールが届いて、久しぶりに会った。昔、よく行ったJR高架下の中二階という、変なロケーションの居酒屋である。座ったとたんに「お茶?」と聞かれ「はい」と応える。その友人は現代美術で立体を作っているのだが、依頼品を完成させるまでの材料費が少し心もとなくなってきた、ということだった。
その友人に「月光」に送ろうかとまとめている短歌を読んでもらった。表題にした作品が、いいね、と言う。つまり「分かりやすいやん」ということらしい。なるほどこちらも分かりやすい評である。その友人はときどき面白い言葉を教えてくれる。「井の中の蛙大海を知らず、しかしその空の蒼を知る」を教えてくれたのも彼だった。そして「入道雲の数え方を知ってるか?」と尋く。うーん「いち入道、に入道、てなことはないわなあ…..」とはぐらかすと「坐」と数えるのだと言う。なるほど、入道雲は空にでんと坐っている。本当かどうかはしらないが、妙に納得した。いい芸術家はおもしろい感覚で言葉を探してくる。楽しい。
打 ち 水 の に ほ ひ 残 れ る 誰 そ 彼 に な ほ も 恋 す る ダ チ ュ ラ の 渇 き
うちみずのにおいのこれるたそかれになおもこいするだちゅらのかわき
只今のながらCD
CLUSTER & ENO
by alglider
| 2008-07-07 19:13
| 短歌