月見る月は多けれど + 短歌

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23:09

 昨日、


 アメリカの友人から「今こちらで月を見ています。空気が乾燥していることもあってとてもきれいです。そちらもきれいだったでしょう(大意)」というメールをもらった。そして、今日、mixi のマリアさんの日記に書き込んだコメントの返事の中に「世界中の人が見ているのでしょうけど なんだか月って日本だけのもののような気がしてしまいます」というのがあった。


 それで昨日、嗚呼、世界中が月を見ている(天候の条件はあるけれど)のだ、と改めて感じ入ってたところに、今日、月って日本だけのもののような気がしてしまいます、と読んで、嗚呼、それもそうだなあ、なんて全く無節操な感動の中を揺れ動いていた。うまくは言えないけれど、地域地域、民族民族、文化伝統の中で月は感受されていて、一つの共同幻想のようなものを作り出しているのだろう。アメリカに住む彼女も、そういう意味では日本の情感で以ってアメリカで月を眺めていたに違いない。


 今日の十六夜も空気が澄み、ことさらうつくしかった。そこで、また無節操に上に書いたことを翻すのだけれども、月って、世界でも日本でもなく、まったく個人が所有できる情感のように思えたりもする。私、対、月、という構図が成り立ちやすい。個と時空の対峙が感得しやすいのだ。私だけの月というわけだ。そこに何を込めるかは、やはり「個」であろうが、それを担保するのは共同幻想なんだろう。だから万人による万人の月の歌が永遠に支えられながら永遠に続くのだろう。遠ざかっていってるなんて物理の話はちょっと横に置いておいて。







最 初 か ら そ こ に ゐ た の か 十 六 夜 は 目深 に か ぶ る 鍔 先 の さ き





さいしょからそこにいたのかいざよいはまぶかにかぶるつばさきのさき






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Commented by マリア at 2008-10-17 13:41 x
わぁ すごーい♪ 私のコメントを取り上げていただいてるなんて感動してしまいました (-(T_T)
日本で見る日本の月が一番情緒がある月のような気がしたのですが
パンタタさんのブログを読ませていただいたら
なるほど あの瞬間に私が見た月は私だけの物であったなぁって思いました
うーん さすがでございます お勉強になりました <m(__)m>
それにしても今日の短歌かっこいいですねぇ 惚れ惚れ~ !(^^)!
Commented by パンタタ at 2008-10-17 21:17 x
マリアさんへ
いや、そう感じながら、だらだらと書いただけで、
あてにはならん文章でございます。
歌ねもう少し推敲が必要な気もしてるんです。
by alglider | 2008-10-16 20:37 | 短歌 | Comments(2)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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