漢字が面白い
2008年 12月 04日
23:43
少し
暖かい日が続いている。朝、電車の中は日が差し込みサンルームのようで、ニットの帽子もマフラーもいらないぐらいだ。今、車中では松岡正剛さんの「白川静」平凡社新書を読んでいる。面白い。「口」という字は、言霊を入れる器で「サイ」と呼び、さまざまな呪能をもつ言葉につく「漢字マザー(松岡正剛さんの造語)」なのである。
そして、漢字の世界では、文字自体が世界の創造とダイナミックに結びついている。西洋の文字のように神話や物語を記述するものではなく、神話を物語を創造するために文字が必要だった。文字そのものが神話を作り出したと言ってもいいかもしれない。白川静さんはまったくの独学で本場中国でも考え及ばなかった領域に、独りで入り込んでいった人だった。文字そのものがアートなのだ。これからは、そういう混沌からのイメージの力、シンボルの呪術力というものが必要かもしれない。
只今のながらCD
RROSE SELAVY / JUAN HIDALGO
by alglider
| 2008-12-04 20:12
| 日々是口実