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あるのすさび

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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寒椿 + 短歌

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23:37

 山道を


 ゆくと寒椿が咲いている。その名前を口にしてはいけない、と祖母が言ったかどうか、そんな妄想を思い描きながら、とにかく言葉にしてはいけないような強迫観念に襲われる。朝、駅までの道を知らぬふりして通り過ぎ、溜息をつき、空を見上げると青の高みに先ほどの紅の残像が首の切り口のように浮かんでいる。


 今日は何が起こっても知らぬ顔をして過ごすのだ、と言い聞かせ電車に揺られる。






寒 椿 言 葉 に す れ ば ま た 斬 首 斬 首 の 道 を 早 足 で 過 ぐ




かんつばきことばにすればまたざんしゅざんしゅのみちをはやあしですぐ









只今のながらCD

BACK STREET CRAWLER / PAUL KOSSOFF
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Commented by 電話できない「くも」 at 2008-12-13 00:21 x
「斬首」は「椿」でなく、リストラってことですか?
Commented by 電話できるパンタタ at 2008-12-13 01:17 x
くもさんへ
いえ、「椿」です。
リストラの言葉つらいなあ。あと1年半で今のバイトの契約が切れる。
2009年問題がうまく法改正に結び付けばいいのですが。
それか個人事業主になって原稿を受けるか、って考えていたところに、
「リストラってことですか?」のコメントで
ぐさっ!
Commented by みやた~ at 2008-12-13 06:34 x
ヒリヒリするつらい歌です。

寒椿にはそんな悲しい意味があるのかと検索した私、南野陽子のヌードシーン、の語句をみつけそこで終了。

冬を明るくする素敵な花だといいなと思ってました。


斑鳩の道
物憂い空に
陽光差せば
寒椿

(昔作った都々逸です。頭にいもようかんを折り込んでます。)
Commented by くも at 2008-12-13 07:04 x
それは失礼しました。

「その名前を口にしてはいけない、と祖母が言ったかどうか、そんな妄想を思い描きながら、とにかく言葉にしてはいけないような強迫観念に襲われる」ってありますもんね。でも、なんでそうん観念があって「言葉にすれば」って詠んでるんだろう?

論理的架橋が???

ピグマリオン効果をねらったものなのでしょうか????
Commented by やねうらねこ at 2008-12-13 07:23 x
 椿の花は、花びらが一枚一枚散るのではなく、ぽとりとそのまま落ちるというのと斬首というのがイメージ的に結びつきます。その瞬間、花の色が一層鮮やかさを増すような気がします
 意味はどうあれ、この歌…とても好きですね。
Commented by パンタタ at 2008-12-13 09:52 x
みたた~さんへ
なんで寒椿から南野陽子へ飛ぶんですか.......
頭に「いもようかん」、面白いですね。
でも、何故、「いもようかん」を折り込むことに、
都都逸でそんな題が出て読み会をすることがあるんですか?
それとも個人的なお好みで「いもようかん」?
Commented by パンタタ at 2008-12-13 09:56 x
くもさんへ
呪能の言葉なんですよ。
論理的架橋ができない短歌も.......ありかと。
Commented by パンタタ at 2008-12-13 09:59 x
やねうらねこさんへ
この歌、失敗しました。「寒椿」は単に「寒い時期の椿」と思ってたんですが、
調べてみると、「寒椿」は種類名だそうで、この種は花びら一枚ずつ散るのだそうです。これはまずいなあ......知らなかった。
変えなきゃ。
Commented by みやた~ at 2008-12-13 10:12 x
パンタタさん

たしか尻取り折り込み都々逸やってたんです。前の人が「い」で終わったので。


身売りされて芸者としてのしあがっていく女の生涯みたいな、たしか「寒椿」という映画があるんだそうです。宮尾登美子原作なんだそうです。

そうすると元々健気に美しくも悲しいイメージのある花なのかな。。気を付けよう。。
Commented by パンタタ at 2008-12-13 10:27 x
みやた~さんへ
尻取り折り込み都都逸っ!「いもようかん」なら「ん」で終わって困る?
それとも「寒椿」の「き」を引き継ぐのかな? そうでしょうね。

私とこの近所に見かける椿は、山あいの道なんで
暗い道にぽっと灯るようで、健気でさびしい感じを受けます。
Commented by みやた~ at 2008-12-13 13:44 x
たしか 次は「かん」で続けて頂いたような。

この歌直しちゃうんですか?
鮮烈ないい歌なのに。。。
絶対いい歌ですよ。
Commented by at 2008-12-13 15:15 x
椿の種の名前だけれど、「寒中に咲く椿」と言う意味もあると広辞苑にありますから、大丈夫だと思います。
わたしも、このうた好きです。
Commented by パンタタ at 2008-12-13 17:48 x
みやた~さん
「いもようかん」の「かん」ですか、面白いなあ......
いい歌ですか。じゃ、ちと置いておきます。
Commented by パンタタ at 2008-12-13 17:49 x
文さんへ
「寒中に咲く椿」とありましたか、
文さんに「この歌好きです」と言われたら、
復活するしかないなあ.......で、復活。
Commented by tsukisitau at 2008-12-15 17:24
焚き火の童謡をおもいだすのです。
落ち葉がたくさん降ってきてつもっているみちをさくさくとあるくとき。
山茶花が咲いていることを。
椿は春がついているように案外3月ごろに咲くものがおおいようです。
Commented by すずぼん at 2008-12-15 17:57 x
うわっこの写真・・・・・ぐっときました。
Commented by パンタタ at 2008-12-15 21:50 x
桜さんへ
いいよねあの童謡。冬の道を歩くと、今でもよく歌っている自分に気づくことが......ハズイ
Commented by パンタタ at 2008-12-15 22:24 x
すずぼんさんへ
職場の休憩室のブラインドの隙間から夕陽が見えたので、
手でちょっと隙間をこしらえて、影の上を滑らせてみました。
気に入ってもらえてうれしいです。
by alglider | 2008-12-12 21:04 | 短歌 | Comments(18)