2016年 07月 18日 ( 1 )

ただただ怠惰であった  一首

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21:48



抱 き し む る 勝 利 も あ れ ど わ れ は も う 頭 を た れ る 漢 で あ り た し



だきしむるしょうりもあれどわれはもうこうべをたれるかんでありたし




 三連休

 の最初の二日はお昼まで寝ていて、大したこと、というかあれこれ頭で考えていたことはさっぱり実行できなかった。歌誌月光への〆切も迫ってきているのに、何も詠えないこの頃だ。まず、怠惰である。これが一番私を苛む。自業自得である。まずもって歌集の準備がはかどらない。これでは来年の春になってしまうかもしれない、というか心はすでにそちらである。仕掛け、ではないが、あれこれと歌の編み方やビジュアルを考えていると、打ちのめされるのである。




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 昼まで寝ると駄目である、と今日はいつも通り出勤時間に合わせて起きだし、西宮市の大谷記念美術館まで行ってきた。川村悦子展「ありふれた季節」である。ありふれた季節のなかに輝きや移ろいを見せる風景が描かれているが、もっともテーマとして描き続けているのが「蓮」である。油彩であるが光沢を抑えた代わりに、箔を混ぜた手法は、捉えきれない自然の輝きを絵画の内包させたと言えるかもしれない。



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 「蓮」を細長い掛軸に連ねて描いた作品があった。「聯(れん)」という手法らしいが、写真よりもっとずらりとあり、ちょうどその前にソファが置かれていて、座って眺めていると短歌の連作を眼で解きほどいているかのようであった。少しばかりのヒントを貰ったような気がする。



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 美術館には珍しく水曜が定休日の大谷記念美術館であるが、その上、今日は「海の日」ということで無料であった。月曜祝日は無料なのか、それは知らない。閑静な住宅街の中に日本庭園を擁した小さな美術館は私のお気に入りである。



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 入ってすぐ目の前に日本庭園が広がり、左の方の部屋から絵の回廊は始まる。この入ってすぐのシチュエーションが何回来ても美しい、と思う。怠惰な三連休であったが、最後の日だけ美術館へ足を運び当初の目的を達成した。やれやれ。





 そんなこんな。






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只今のながらCD

IVEY-DIVEY / DON BYRON
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by alglider | 2016-07-18 20:44 | 短歌 | Comments(2)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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