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探偵 + 短歌

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22:32

 もう、


 三十数年にも前に行方が分からなくなった従兄がいるのだが、どうも大阪にいるらしいと、その従兄の弟からメールがあって、番地を頼りに探しにでかけた。たどり着くと寂れたマンション(ハイムとあったが)で部屋の番号は分からない。


 昨日までの雨が上がったのは良かったが、やわらかくなったといえ、まだ真昼の陽は強くて、寂れたマンションの住人に話を聞くために、探偵のように外で張り込んでいて少々疲れた。


 人の良さそうな若い夫婦が買い物から帰ってきたところに声をかけて、少し話を訊いてみた。ちょっとよく似た年恰好の人物がいるということだったが、よくは分からない。名前も知らないようで、挨拶をする程度だと若い旦那が言う。携帯の番号を教えて、隣人の名前を聞いてもらうよう頼んで帰ってきた。なんせ謄本を調べると20年前の登録だというから、いるかいないか........出入りの多いマンションです、と若い旦那。でも、感じのよい夫婦だったなあ。







昼 か 夜 か 分 か ら ぬ 地 下 の 駅 に 着 き 行 き 先 の さ き 曖 昧 に な る




ひるかよかわからぬちかのえきにつきいきさきのさきあいまいになる







只今のながらCD

TWO FOR THE SHOW / KANSAS
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by alglider | 2008-08-31 18:38 | 短歌 | Comments(4)

うたた寝 + 湿気 + 短歌

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23:07

 いつもより


 長く寝た。目覚めても、音楽を聴きながら意識して二度寝に挑戦。半睡眠半覚醒している時間が気持ちよい。音が夢の中に入り込んできて、穏やかになったり、急転直下の物語になったりする。


 ずっと雨が降ったり止んだり。気温は下がってきたけど、湿気の苦手な私にはつらい日が続く。除湿機をつけていると、2リットルほどすぐに溜まってしまう。梅雨の時期と同じペースである。


 うつらうつらと読書と短歌と音楽とその他。






名 も 知 ら ぬ 果 実 み の り て 秋 雨 に 疾 ふ に 捨 て た る 覚 悟 濡 れ を り




なもしらぬかじつみのりてあきさめにとうにすてたるかくごぬれおり






只今のながらCD

TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS / YES
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by alglider | 2008-08-30 17:33 | 短歌 | Comments(0)

四季折々の歌 + 短歌

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22:58

 イージー


 ・リスニングというかムード・ミュージックというか、ま、そんなのを聴きたくなって、中古 CD 屋へ立ち寄る。パーシー・フェースとかビリー・ボーン楽団とかレイモンド・ルフェーブルとか。そうそう「いそしぎ」とか「夏の日の恋」とか。安くて出ているはず。で、探していて、向かいの店を覗いてみると


 イエスの「海洋地形学の物語」2枚組CD セットが2000円。これはもともと欲しかったものだったので、ついイエスを購入。似つかわしくないムード・ミュージックは来月のお給金まで待つことにしたが、さて、興味が続いているかが疑問ではある。


 春になるとシャドウズの「春がいっぱい」が聴きたくなり、晩夏になるとパーシー・フェイスの「夏の日の恋」が聴きたくなり、秋になるとアルバート・ハモンドの「落ち葉のコンツェルト」が聴きたくなり、冬になるとビヨルン&ベニーの「木枯らしの少女」が聴きたくなる。昔はラジオではそういった四季折々のヒット曲が配慮されたり、またリクエストが季節ごとに増えて流れたものだけど、今は関係ないですね。ま、古すぎますが、名曲というんは残るもんですから。そうそう、今日寄った中古 CD 屋は「名曲堂」というのだった。






目 覚 め て は 今 日 な す こ と を 思 い を り 意 味 と い ふ 病 ふ り は ら い つ つ





めざめてはきょうなすことをおもいおりいみというやまいふりはらいつつ







只今のながらCD

WAVE / ANTONIO CARLOS JOBIM
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by alglider | 2008-08-29 20:45 | 短歌 | Comments(7)

ボサノバ

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22:28

 入院していた


 ときはiPodを持っていなくて、音楽といえばラジオでFM/NHKばかりにご厄介になっていた。他のFM局はおしゃべりが多いので、音楽メインのNHKがよかったのだ。105日間入院していたから、いろんな音楽を知ることができた。


 クラシックも聴くようになり、自分なりの好みも分かってきたし、ケルトやポルトの民族音楽の有名どこを覚えることもできた。浪曲も聴いたし、端唄、小唄となんでも聴いていた。その中でボサノバの生みの親といわれるアントニオ・カルロス・ジョビンの特集を楽しみにしていた時期があった。ジョビンがなかなか覚えられず「ビジョンの反対」と記憶した。ビジョンの反対、ジョビンが新しい音楽ジャンルのビジョンを展いたのだから面白い。


 先日、中古CD 屋に寄るとジョビンの「波」というのが1200円で並んでいた。何でも名盤と帯に書いてあって、この“名盤”という言葉に私は非常に弱い。「聴いとかな、知っとかな」という強迫観念に襲われるのである。で、買ってかえると、なかなか良くて、ちょっとボサノバにはまりつつある。


 それで中学生のときに買ったレコード「セルジオ・メンデス&ブラジル’66 / マシュ・ケ・ナーダ(HERB ALPERT PRESENTS SERGIO MENDES & BRASIL ’66)」がどうしても聴きたくなって、今日買ってきた。10 曲で25分25秒。こんな短い音楽の時間を至福の思いで聴いていたのだ、と若さの一途さというものにちょっと我ながら驚いた次第である。チャカチャカチャーンと始まると最高! 夏も過ぎゆくというのにボサノバだ。ま、入院してたのが秋から冬だったけれど。






只今のながらCD

HERB ALPERT PRESENTS SERGIO MENDES & BRASIL ’66
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by alglider | 2008-08-28 20:48 | 日々是口実 | Comments(4)

眠りの駅 + 短歌

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23:14

 昨夜は


 寝つかれずソラナックスを一錠飲んで寝たら、朝が眠くて眠くて、薬が少し脳に残ってしまった感じだった。薬は関係ないのだけれど、帰りの電車もずーっとそんな感じで、大阪駅でハッと気づいてはあたふたと電車を降りる。隣に座っている人には毎日迷惑をかけてしまっている。申し訳ないなあ、と思ってはいるのですが。


 それが何ともいえない深いような浅いような、以前書いた例えを再び使うと、比重の違う油の中に浮いている一つの球体のような眠りなのだ。ときどき目が覚めて、駅を確かめるのだが文字だけを確認して、風景はもう見たこともない別世界である。もう自分が乗っている電車がシベリア鉄道でもオリエント急行でもバルカン特急でも関係はない。


 慌ててホームに降り立てば、確かにそこが大阪駅だと確信するまでに3分は時間がかかるほど、頭は眠りの中のままで朦朧としている。そこから現実に戻って、乗り換え駅まで歩き現実の家まで戻ってくるのだが、あの3分間は確かに違う世界のホームに立っている。もし、目覚めなければ、あのホームから私はどこへ帰り着くのだろう。誰が待っているのだろうか。いちど見知らぬ駅から、見知らぬ道を行き、見知らぬ角を曲がり、見知らぬ林をぬけ、見知らぬ家にたどり着きたい気もする。


 ま、お酒を飲んでいるときは、見知らぬところで目覚めることがままあったが、それとこれは別の物語。





推敲3→少し訂正を加えました 00:46

秋 の 陽 に 浸 蝕 さ れ し 金 属 の 日 時 計 な が く 文 字 盤 を 超 え




あきのひにしんしょくされしきんぞくのひどけいながくもじばんをこえ







只今のながらCD

CYBORG / KLAUS SCHULZE
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by alglider | 2008-08-27 20:32 | 短歌 | Comments(0)

金属 + 短歌

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23:50

 今夜も


 更新が遅くなってしまった。短歌コミュに「金属」という題が提出されているのだけれども、これがどうもうまくいかない。切れるのだ。「金属」という言葉が入ると、歌が切れてしまい思うようにいかない。イメージが重いこともあるし、詩的形容を拒む頑強な語感にたじたじとしてしまう。中に入っている「ん」という音も使いにくい。題詠ではなしに、何気なく「金属」という言葉を使ってしまっていたらそうではないのだろうけれど、意識して詠むと、殊更難しく、悪戦苦闘。一応、推敲1、2をアップしてみたが、あきらめようかなあ、とも思っている。締切は明日なんですわ。





推敲1、2
夕 ま ぐ れ 打 ち 捨 て ら れ し 自 転 車 の 金 属 朽 ち て 口 の 血 の 香 よ



ゆうまぐれうちすてられしじてんしゃのきんぞくくちてくちのちのかよ





西 陽 浴 び 影 は 揺 る が ず 金 属 の ほ の 温 か し 放 置 自 転 車



にしびあびかげはゆるがずきんぞくのほのあたたかしほうちじてんしゃ







只今のながらCD

TIME WIND / KLAUS SCHULZE
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by alglider | 2008-08-26 19:39 | 短歌 | Comments(0)

ホラホロララブ + 短歌

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23:53

 更新が


 遅くなってしまった。特に書くことはないけれど、昨夜、北京オリンピックの閉会式にジミー・ペイジが出るのは知っていたが「胸いっぱいの愛を」を弾いたのには驚いた。ダ・ダーン・ダ・ダン、ダン・ダン・キューイィーンとレスポールが響き渡った。文字や紙や羅針盤など文明の発祥地であることを誇示していた国家「中国」に対して、引き継ぐロンドンは「ロック」というサブカルで応じたのだった。対照的だったなあ。






諾 諾 と 蝉 の 亡 骸 運 び た る 蟻 ご と 流 す 雨 の 慟 哭




だくだくとせみのなきがらはこびたるありごとながすあめのどうこく






只今のながらCD

VIENNA / ULTRA VOX
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by alglider | 2008-08-25 21:12 | 短歌 | Comments(4)

アクロス・ザ・ユニバース + 短歌

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23:03

 映画館に


 出向き「アクロス・ザ・ユニバース」を見てきた。’60年代のイギリス・リバプールから始まってニューヨークを舞台とした、ベトナム反戦運動、音楽、アート、愛etcの青春の物語。ミュージカル仕立てで、歌われる曲はすべてビートルズの楽曲。詞の内容をうまく利用して物語が進んでいき、これが本当によくできている。ビートルズを聴いて大きくなった人は心から楽しめる内容。時代背景も。


 細かい、シャレも利いていて会話の中にビートルズの歌詞が散りばめられている。「おれは64歳までこんなことやってるとは思わなかった」とか「いきなり彼女が風呂場の窓から入ってきたんだよ」とか、しょっぱな主人公が母親に言われる言葉は「マージー川のフェリーボート乗りにでもなったらよかったんだ」とビートルズの弟バンドだったゲーリー&ペースメーカーズのヒット曲名が出てくる。そういえば2日ほど前、アメリカ在住のBEATNIKSさんからピーター&ゴードンのコンサートを見に行って、前座がゲーリー&ペースメーカーズだったというメールをもらったところで、こういうことって重なるものだなあ。


 はじめ映画の広告を見た時は、あまり食指が動かなかったんだけど、ホームレスの役でジョー・コッカーが出演してて「カム・トゥギャザー」を歌うというので、アル中でほんもののホームレスになっているかと思っていたジョー・コッカーというんで見に行ったのだ。ちなみにこれはどうでもよいだけどU2のボノも出ている。マジックバスに乗ってます。


 CGも使っているだろうけど、美術を現代アートではなくてサイケデリック、シュールレアリズム、ポップアートでとどめているところがまたいい。日本の暗黒舞踏などもちらっとある。周りは団塊世代の夫婦に交じり若者たち。自分でも驚いたのは、ほとんどの曲が頭の中で口ずさめることだった。歌詞カードを見て覚えたことはなく、小学生のときから日がな聴いていたので、耳で覚えてしまっている。ジャニスやジミヘンと思われる配役があって、ジャニスのサイケデリック・ペイントのポルシェなんかがさりげなく止まっていたり。また、最後のシーンはビートルズの映画「レット・イット・ビー」の屋上のシーン。ああ、ほんまようでけてましたわ。難しいことは言わず、久しぶりに心底楽しんで帰ってきました。







真 夜 穿 つ 月 の 虚 ろ の 彼 方 よ り 風 は 戦 ぎ て 胸 の ヴ ィ ブ ラ フ ォ ン




まようがつつきのうつろのかなたよりかぜはそよぎてむねのゔぃぶらふぉん







只今のながらCD

TWO FOR THE SHOW / KANSAS
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by alglider | 2008-08-24 19:28 | 短歌 | Comments(4)

わやくちゃ + 短歌

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23:38

 降ったり


 止んだり、降ったり、降ったりのわやくちゃな雨の一日。テレビで見るスコールのような急激な雨が来る。家を出るとき「あ、雨はあがったのだな」と思い、傘を持ってでなかったが、病院に近くで雨に急襲された。わやくちゃや、と思って自販機を通るとき、忘れ去られたビニール傘が目にとまった。ラッキー、開いてみてもちゃんと使えるではありませんか。拝借してしまいました。


 明日も雨の予報。休みに洗濯をするのに、困った。涼しくなってきたので散歩もしたい。が、雨が降れば晴耕雨読。「フェルマーの最終定理」を読んでしまったので、次は町田康さんか、西村せつ子さんの歌集「風に語りて」か。あ、「アクロス・ザ・ユニバース」という映画も見に行きたいのだった。







秋 の 夜 に 孤 独 を 穿 つ 月 白 く そ ぞ ろ そ ぞ ろ と 吾 も 昇 り ぬ





あきのよにこどくをうがつつきしろくそぞろそぞろとわれものぼりぬ







只今のながらCD

LIZARD / KING CRIMSON
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by alglider | 2008-08-23 17:39 | 短歌 | Comments(2)

点滴セレブ

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23:28

 明日は


 お盆休みの関係で二週間ぶりに病院へ。春までは一か月か一か月半に一度の通院だったのだけれども、夏バテで点滴に通いだしてから、毎週が癖になってしまった。点滴依存症である。ぽたぽたと落ちてくる薬液が、まどろっこしくて早める人がいるけれど、早いとあれは心臓に負担が結構かかるのだ。だから私は、かってに遅く落ちるように調節する。


 看護師さんが「遅いなあ」という顔をすることがあったが、今では、私は遅いという了解が取れている。耳にイヤホンを突っ込んで、音楽を聴きながら小一時間、点滴を受けながらとろとろする。何だかサロンに通うセレブマダムの気分である、が、周りはアル中ばかりである。でも気は持ちよう、ゆったり余裕の点滴セレブである。


 短歌を作る時間を取っているが、進捗しない。






只今のながらCD

THE GARDEN / JOHN FOXX
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by alglider | 2008-08-22 20:23 | 日々是口実 | Comments(2)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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