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二千十四年尽日   一首

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18:28


ア ル バ ム が ひ と り で に 開 く 廃 屋 に 囚 え ら れ お り 時 間 の し ず か




あるばむがひとりでにひらくはいおくにとらえられおりじかんのしずか






 短歌ブログ「sutanka」(←クリック)三十首を更新しました。

 ■晩秋印象派 ■ゴジラノワール・回復プログラム




 みなさんよいお年を。




 そんなこんな。



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只今のながらCD

BURY THE HACHET / THE CRANBERRIES
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by alglider | 2014-12-31 18:09 | 短歌 | Comments(2)

押し詰まりました   一首


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20:37


半 分 は 悲 鳴 で あ ら ん 世 の 中 を 聞 か ず 聞 こ え ず イ ル ミ の 森 よ



はんぶんはひめいであらんよのなかをきかずきこえずいるみのもりよ





 今年の


 更新はこれが最後かも(大晦日にちらっ書くかもしれない)。忘年会など楽しく過ごし、新年会の予定も入り、終わりよければすべて良しとしたいのだけれど、6日になくした財布のショックがボディーブローのように効いている。クレジットやキャッシュカード、保険証などの再発行も何とか終わり、新しいのが手元に届き、実害は現金だけなのだが「どうしてなくした」という空白の部分がどうも気に重い。ゆっくりと忍び寄ってくる「老い」を思う。手におえる持ち分というものが少なくなっていき、その領土内で生きるのか。そうそう、ゆうちょ銀行のカードもなくしていたのが4、5日前に分かり、今日、再発行の手続きをしてきた。何を紛失したのかさえ管理できていなかった、というのも「私、何だかなあ」の気分である。


 プチ大掃除をして、リビングが快適になった。古くなった短歌の雑誌類を捨て、床に積んでいた単行本を棚に収容しただけで、ずいぶん気持ちが良い。集中すれば半日がかりのその程度のことが、日々の暮らしの中ではなかなかできない。今日は今年最後のゴミ出しで、お咲さんは古くなった衣類などかなり捨てた。捨てるということはなかなか生産的な行為である。


 


 決意とは捨て去ることよ髪切りしジャンヌダルクが美しく立つ    福島泰樹




 本棚を触っていたら、福島泰樹さんの歌集「夕暮」が二冊出てきた。なぜ二冊なのか、その経緯はこれまた不明、忘却の彼方である。


 髪がずいぶん伸びてきたが、まとめ方が分からず蓬髪髭面である。




 泥靴も、わが蓬髪も、髭面も、恕せよ肩にもたれて睡る   福島泰樹







 恕せよ。そんなこんな。




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只今のながらCD

LIVE AT THE OLD WALDORF / MIKE BLOOMFIELD
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by alglider | 2014-12-29 19:53 | 短歌 | Comments(0)

寒い投票日    一首



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17:12


寒 雷 が ず っ と 鳴 っ て い る 鳩 尾 の あ た り に 触 れ る き み の 手 の ひ ら



かんらいがずっとなっているみぞおちのあたりにふれるきみのてのひら




 先週


 財布をなくし、再発行してもらったクレジットカードや近くのスーパーのショッピングカードなどが届き始めた。銀行のキャッシュカードが一番手間で、届け印を押して返送しなければならず、まだ新しいのが手に入っていない。だからお咲さんにお金を借りている。


 選挙に行ってきたが、寒かった。ここらあたりでは今年一番の冷え込みではないだろうか? 投票率が下がらないことを願う。この頃の選挙は事前のアンケートや出口調査で、開票早々に当確が出る。今日初めて私が行く投票場でNHKの出口調査員に出会った。怪しげな風貌だからか声を掛けてもらえなかったが、ストーブがあるわけでなし、寒そうだった。


 選挙も大事だけど、今日は見たいスポーツがいっぱい。実業団駅伝、甲子園ボウル(ここまではテレビ中継終了)。で、もう結果は知っているのだが、全日本バレーボールが今からオンエアで、フィギュアのファイナルグランプリとチャンネルが行ったり来たり(たぶんバレーボール女子終了→フィギュア男子の予定)。そうやって見ていると、テロップで選挙結果が流れ出すだろう。不愉快な予想ばかりの選挙だけど、蓋をあけるまで分からない、であってほしいが期待は薄い。


 私自身はスポーツをしないし、昔はテレビで見ることもなかった。しかし、ここ二十年ほどか、テレビのドラマが面白くなく、本当の「ドラマ」はスポーツ番組に限ると思うようになった。そんな話を劇作家の人と話したりしていたのだが、そのうち、スポーツをドラマ的に演出しようとテレビ局が画策し始め、いっとき本当に過剰な演出や思い入れたっぷりの解説が邪魔だった。基本、今でもその悪意を感じないわけでもないが、苦情もあったのかマシになった気がする。





 そんなこんな。





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只今のながらCD

DESIRE / BOB DYLAN
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by alglider | 2014-12-14 16:04 | 短歌 | Comments(8)

財布をなくす   一首


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23:57


空 た か く 枝 を 離 る る 音 の す る さ よ な ら だ け が 降 り 注 ぎ た り



そらたかくえだをはなるるおとのするさよならだけがふりそそぎたり





 凹んで


 いる。というのも6日に病院に行き、自動精算機で支払を済ませ、ロビーのソファに座り、医療明細書や血液検査結果を見ていて、さあ、と処方薬局に向かった。向かう途中で虫の知らせか、財布が気になった。それで鞄の中を見ると、ないのである。道に中身をぶちまけ探したが、ない。あー、なんたるちゃ。明細書などを見ているときに鞄にしまわずに横においてしまったんだろうな、たぶん。


 来た道を探しながら、急ぎ病院に戻りソファを中心に自動精算機やトイレを探したがなかった。受付にその旨を伝えると、何だか「ここは部署がちがいます」というようなそっけない態度。何人かに尋ねてもらったが、誰も預かっていないという。そういう問題ではなくて、あってもなくてもこちらは届け出をしておきたいのである。


 あらかさまに困った顔をしていた女性受付係は、偶然表に出てきた事務係の男性を見つけ、天の助けとばかりに私の件を託した。また一から話すと、驚いたことにこの病院には、遺失物の情報を管理する部署がないという。病床数600以上の大総合病院にしては不備であると言っていいと思う。「はあ」と深く溜息ついて近くに交番があるか尋ねたら、知らないので110蕃してくれという。交番を聞くのに救急用である110番を勧める非常識もどうかと思うし、調べると、なんと最寄り駅前、目と鼻の先に交番はあった。ここまできたら危機管理能力ゼロ職務怠慢としか言いようがない。はあ、先生たちはいいのになあ。


 で、交番でお決まりの届け出を出して、クレジット、キャッシュカードなどを電話で止めたが、さてお金が小銭しかない。火曜日から飲まなきゃならない抗がん剤も買えない。困ったときは拓ちゃん頼み(ごめんね)。ちょうどその日は拓ちゃんところで短歌友達の忘年会だったので、車で迎えに来てもらって一万円を借りたのだった。カード類は止めたが健康保険証などサラ金で悪用されないか、など要らぬ想像力による心配事が泥沼から浮き上がるあぶくのように時々私を悩ませる。



 とまあ、なくなったものは仕方がない、打てる手は打った、と一件落着のようだが、気持ちはものすごく凹んでいる。加齢による注意散漫もそうだが、何より「なくす」という事実に対抗する力が少なくなっていることに驚く。些細なことが私をさいなむ。多くの既成のもので出来上がった船に乗っている。毎日が毎日のように続くと思っていると、小さな喪失が自分自身の喪失のように感じられる。笑っていた日々はどこへいった。




 そんなこんな。




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只今のながらCD

APRYL FOOL / THE APRYL FOOL
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by alglider | 2014-12-07 22:35 | 短歌 | Comments(2)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


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