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二日とも外出する  一首

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22:57


ひ と こ と も 口 を 利 か ず に 暮 る る 日 の 痩 せ る ほ ど 研 ぐ 包 丁 一 柄



ひとこともくちをきかずにくるるひのやせるほどとぐほうちょうひとえ



 昨日は

 午前中に時間指定の宅急便を受け取って(中身は北欧のプログレCD)から、歌会へ。いつもなら十人以上は揃うところなのだが、今回は少なくって五人。何か話さなくっちゃいけない、笑。それもだんだん深くなる多弁になる、人も現れる。いつもと違う面が見られてよろしい。出詠歌をここにアップはしないけれど、思うようには伝わらない、読んでもらえないものだ、というか映像がむすべないのだなあ。こっちが自前の映像にもたれかかり過ぎ、言葉に置き換わっていないんですね。


 そして今日は、神戸南京町の春節祭へ。田村君の車に乗せてもらう。忘年会以来、なっちゃんとも会う。春節祭最後の日、小雨模様というのに結構な人出。私は揚げ餅、お二人は北京ダッグを買って食べながら歩く。ちょうど昼を回ったころで、とにかく空いている店に入る。もちろんすべて中華料理屋である。田村君はフカヒレラーメンのセット(小さい焼き飯と杏仁豆腐が付く)、なっちゃんは特別チャーハン(チャーハンにえび天のあんが掛かっていた)、私は海鮮あんかけ焼きそば。空いてはいたがけっこうおいしかったです。


 土曜、日曜と休みがあって、二日とも出かけることはまずない。理由は疲れるから、と簡単で、特に日曜の夜遅くに帰宅、なんていうパターンはもう体よりも精神が持たない。罪悪感が鳩尾の辺りからじわじわと湧いてくるのだ。平日も仕事が終わったら強迫観念に追われるようにまっすぐ家を目指す。寄り道=お酒という傷が癒えない。薬局に寄りたい時があっても精神の融通が利かないので不便である。いまさらのことだけど、私は自由ではない。


 いまさらにTALKING HEADSが気になりだして、持っていなかったCDを4枚ほど一挙大人買いしてすべてそろえてしまった。



そんなこんな。




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只今のながらCD

LITTLE CREATURES / TALKING HEADS
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by alglider | 2015-02-22 22:09 | 短歌 | Comments(4)

アルコール依存と短歌    一首


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17:43


焼 き つ け る 何 も の も な く 思 い 出 を め く っ て い く の は 浚 い の 風 か



やきつけるなにものもなくおもいでをめくっていくのはさらいのかぜか



日曜ごとに


 腰が痛む。要するに寝過ぎなのが原因であると分かった。薄々そうとは思っていたのだが、どこかで“寝過ぎの快楽”が原因であることを否定したい自分がいて「かなわんなあ」とか言いつつコルセットを巻いたりしていた。しかし、持病のぎっくり腰の本格的な再発につながるとマズいので、休日とはいえど平日よりリトル長めに寝るぐらいにして、足りない分は夕方に少し寝る、というふうに2回に分けた方がよさそうだ。


 思い出を整理して短歌にしていくことが、私の一つのエンディングノートだと思い始めている。今、もっぱら歌のテーマは「思い出」で深い深い場所まで下りてゆく方法を言葉で探している。


 先日の同窓会などは無条件で「懐かしい」という、まあ時間の一つの効用を確認した。それも私の過去の掘り下げ方の一つの手助けになるとは思う。しかし、アルコール依存症者の場合(あくまで私個人の場合だけれども)、あまり懐かしさに浮かれた、また楽しい思い出ばかりを選び取るのは結構危険なものがあると思うし、多分、お酒を止め続けるためにはよくない。過去と現在の比較(昔の自分に比べて今の俺はなんてみじめなのだ)がどうしても起こり、暗澹となる。暗澹は逃げ場としての陶酔=依存に走る場合が多い。ま、簡単な話、過去は楽しかったという幻想にとりつかれ、昔の自分こそ本物だ、なんて思い始めるのである。その“昔の自分こそ本物だ”というのは飲酒していた時代に導く場合がほとんどだ。


 私は依存症者として、ひどかった時代を「思い出」の一つの基底とし、今は自分は随分とマシ、という方法論をとる。周りから見たら「過去の人の道を外れた悪行に対して楽観的すぎるだろう」と思われるぐらいの方がいいと思う。そして且つ徹底的に過去の自分を、人の道を外れた自分を、追い込む「思い出」の探索をした方がいいと思っている。その上で、どんなにひどかった、個人にとっては消してしまいたい思い出でも「今はまだマシ」だよと、子供を慰めるように自分に語り掛けるのだ。そんな子供じみた感情が依存症を救うことがあることを知ってほしいな、と思うことがあるけど、私は伝道者ではないしなあ。だから短歌にする。


 こんな器用な飴と鞭の暗澹と有頂天の「思い出」の取り扱い方の前途は、はっきり言ってまるで見えていない。でも、私はそれを行く。




 俺もついに口惜しみの灯を燈しけり暗澹ランタンカンテラを提げ      福島泰樹





 近所のスーパーが置きだした「練乳入り白漉し餡イチゴ大福」がめちゃ旨い。



 そんなこんな。



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只今のながらCD

LITTLE VICTORIES / KROBAK
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by alglider | 2015-02-15 16:19 | 短歌 | Comments(3)

週の真ん中の祝日    一首



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22:58


季 節 の す ぎ 赦 し の あ と に 花 の ご と 頭 を た れ て も た ら さ る る も の



ときのすぎゆるしのあとにはなのごとこうべをたれてもたらさるるもの




 お昼すぎに


 起きだすと、昨日、一昨日より4、5度は気温が高いのではないのだろうか、そのぐらい窓の外の空は晴れている。風は強かったが、実際、随分暖かく、マンションの通路に面している自分の部屋の窓を全開にして散歩に出た。


 コーヒーはそれほどおいしくはなかったのだが、使い勝手のよかった近所のスーパー内の喫茶が撤退してから、このごろのもっぱらはファミマでのコーヒー、否、カフェオレである。店内でフレンチクルーラーのようなものを求めて腰を下ろす。一昨日届いた短歌結社誌「月光」を読もうと持っていったのだが、今日は祝日なので中学生が多く、うるさく、その気になれず。iPodであがた森魚「乙女の儚夢」を繰り返し聴いていた。


 先の同窓会では会えなかったのだが、仲の良かったK君の電話番を知り電話をする。大阪大学を出て大企業に勤め、途中で退職し、近畿大学の薬学に再入学し薬剤師になったまでは知っていたが、薬学の研究を続けるうちに医者を目指そうと思い、徳島大学医学部に進み、医者になったのは40歳だったという。K君は「サラリーマン生活で失敗してな」と言ってたけれど、それは選択の失敗なんだろうか? しかし何という変遷だろう。ある意味、私のアル中の転落のネガに匹敵するような話、笑。お咲きさんに「頭のいい奴は違うね」と言うと「頭のいい、勉強ができるだけではその人生を歩まないって」と二回繰り返され否定され、少ししょげてしまった。はは。そういえばほとんど看取りの緩和治療だと言ってたなあ。


 私もK君のように短歌に向かわなくちゃ。


 そんなこんな。



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只今のながらCD

SHADOWS IN THE NIGHT / BOB DYLAN
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by alglider | 2015-02-11 22:40 | 短歌 | Comments(0)

心地よい疲れ    一首


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20:45


目 を 閉 ず る 明 き 陽 の 中 た れ し も が わ が 身 に 迷 う 冬 の 踊 り 場



めをとずるあかきひのなかたれしもがわがみにまようふゆのおどりば




 昨日は


 中学校の同窓会だった。私も還暦、みなさん還暦である。顔を見てすぐ分かる人、分からない人、名前を聞いても接触がなかったのか永遠に分からない人(笑)も。私の場合「おっ、変わらないな」とすぐ身元が分かってしまい面白くない。「そんなに変わっていないか」と尋ねなおしても「まったく」という応え。なんたるちあ。40ン人のクラスが六つあったから250~260人の内100人ちょいは集まったのだからすごい。それぞれがそれなりの仕事をしていて、隠居したやつ、現役のやつ、とまあみんな端境期にいた。


 これほど過去が懐かしいものだとは思っていなかった。二次会、三次会と人が少なるにつけ、話題は微に入り細に亘る。一人の言葉が次を呼び出し、それが延々に続くかのような錯覚を覚える。懐かしさとはちょっとした麻酔、ドラッグだ。卒業アルバムから取り込んだ写真で参加者のプログラムが作られていた。参加のかなわなかった人の近況報告も載っており、帰宅してから、飽かずそれ読み、眺めていた。


 思い出にどっぷり漬かり、心地よい疲労感で今日一日を過ごした。このごろは「思い出」をテーマにして短歌を詠んでいる。そこに懐かしさや中学時代は入っていなかったが、これからは「思い出」の領域が広がる気がする。そうそう、今は東京の荻窪に住んでいるやつに「俺、短歌やっててな、ときどき吉祥寺は行く」と言ったら「短歌?」と老人趣味のような扱いを受けた。やんぬるかな。


 うたた寝していると、高校時代の友達から電話があり、9月に還暦同窓会が決まってるらしい。やんぬるかな。



 そんなこんな。




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只今のながらCD

HAIKARA / HAIKARA
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by alglider | 2015-02-08 19:30 | 短歌 | Comments(5)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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