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不調    一首

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20:05


そ の 髪 を 思 い 出 せ な い 朝 と な り 雨 あ い ま い に た だ た だ と 降 る



そのかみをおもいだせないあさとなりあめあいまいにただただとふる




 本日は


 気分のすぐれないしんどい日です。スティーブ・ライヒをエンドレスで聴いています。すると私を飲み込もうとしていた波が、小さな小さな引き潮になっていきます。くりかえしくりかえすことで訪れる穏やかな時間の余韻。




夜、うつくしい魂は涕(な)いて、
 
 ―かの女こそ正当(あたりき)なのに―

夜、うつくしい魂は涕いて、
  
 もう死んだっていいよう……というのであった。

湿った野原の黒い土、短い草の上を
  
 夜風は吹いて、 

死んだっていいよう、死んだっていいよう、と、
  
 うつくしい魂は涕くのであった。

夜、み空はたかく、吹く風はこまやかに
  
 ―祈るよりほか、わたくしに、すべはなかった……




 妹よ・中原中也。そんなこんな。




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只今のながらCD

DOUBLE SEXTET 2×5 / STEVE REICH
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by alglider | 2015-06-28 19:23 | 短歌 | Comments(4)

仕分け   一首


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21:57


い ち に ち を 泣 い て い る ら し 初 夏 の 風 の お よ ば ぬ 窓 辺 が あ り ぬ



いちにちをないているらしはつなつのかぜのおよばぬまどべがありぬ




 朝8時に


 起きだしてドアの外に段ボール、アルミ缶、新聞紙を出す。子供会が活動費にするために回収しているのだ。月に2回あって、1回は自分たちが収集所まで持って行かねばならず、2回目は子供たちが各ドアを回収に回る。夜に出しておけば楽なのだが、段ボールや新聞などの放置は放火してくださいと言っているようなものだ。で、外に出してからベッドにもぐりこんだ。


 ここ何か月か眠っても眠っても眠くって、今日は一日中寝ていようと思っていたのだけど、午後1時半には起きだしてしまった。まず、寝続ける体力がない(腰が痛くなるなど)、細々としたことを放り出す豪胆さがない、頭の中で洗濯や買い物の段取りが回り始める、そしてずっと寝ているとアルコールにおぼれていたころを思い出し罪悪感が襲ってくる。で、病気でもならない限り寝て暮らすということはない。


 それで、何をしたかというとお決まりの洗濯と買い物である。買い物への道道、紫陽花の写真を撮る。ふと歌のことなど思いついたが、忘れてしまった。二度と同じものを思うことはないだろう、とこのごろ思うようになった。吉岡実のような天才は別ものなのだなあ、と思う。自分の死について「終活」を考える。終いは「仕舞い」である。片付けねばならぬことがいっぱいある。放り出して良いものと、仕舞わなければならないものの仕分けをしなさい。





 軽い鬱に向かっている。そんなこんな。




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只今のながらCD

JUST A POKE + DARKNESS TO LIGHT / SWEET SMOKE
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by alglider | 2015-06-21 21:18 | 短歌 | Comments(2)

東京へ行ってました   一首



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20:52


涙 す る 夢 見 る こ と も な か り け り か げ ろ う の 死 を し て 一 日 と す



なみだするゆめみることもなかりけりかげろうのしをしていちにちとす




 月光の会、

 福島泰樹主宰の短歌絶叫コンサート「曼荼羅30周年記念ライブ」を見に東京へ行ってきた(今回は写真を撮るのを忘れた)。ハードスケジュールで動いたもので、帰ってきてからはぐったり。とにかく、ヒルイチに東京に着くとアルコール関連の友達に道案内を乞うて、東京都現代美術館へ「山口小夜子展」を見に行く。家に資生堂の「花椿」があったからか、私は高校時代から山口小夜子さんの写真をずいぶん集めて、学習参考書のカバーにしていたこともある。大学時代には山海塾との縁ができて、当時、大森にあった駱駝艦の本部で天児牛大さんが山口小夜子という女性から仕事のオファーがあったけど、何をしている女性か知らない、というのを聞いて驚いたことがあった。後々、仕事にはなったようで、今回の展覧会には山海塾×山口小夜子の写真が何点か展示してあり、うーん、どうにかして写真集を手に入れたい、と思ってしまった。悪い病気である。しかし、ずいぶんと下町に現代美術館があるもので、お土産屋の大将がお手製のちょんまげ鬘を被って皿回しをしていたのが印象的だった。それから、横浜までこれまたアルコール関連の友達に会うために移動。この友達は数年前にはご近所にいた人でお互いに懐かしく、機会があれば短い時間でも会うようにしている。アルコール依存で入院して仲良くなった人たちとは、現在連絡を取り合っている人はいないのに、ネットで知り合った人はリアルに長続きしている。面白いものだ。



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 横浜から吉祥寺へ1時間かけて移動。曼荼羅でライブであるが、その前にネットの短歌関連で知り合ったdさんと初めての待ち合わせ。二人とも写真は持ちあっているので分かるのだが、駅の2階と1階でお互いがお互いを待っていると出会うことはない、笑。電話をしてすぐに移動。便利だな。短歌絶叫は何度も見ているが、さすがに今回は力が入っていて、そして初めて聴いた「サトル」には泣かされた。友川カズキさんの弟さんの実話だそうだ。兄弟で詩人を目指すのだが、鉄道自殺というもたらされた悲劇に「詩人なんて一人でよかったんだ」という言葉が胸に刺さる。ライブの後は曼荼羅で打ち上げがあったのだが「サトル」で気が消沈していた私は参加せずに、dさん、AYAちゃん、みやたさん、テキさんとで居酒屋ですごす。


 いつものようにネットカフェで朝を迎える。マッサージチェアの部屋があるというので「お、いいな」と思ってそれにしたのだが、マッサージが終わって寝ようとすると、背中にゴツゴツと按摩をするコブシの部分が当たって痛い。失敗だなあ、あれは。ネットで全日本女子バレーボールのモントルー大会の録画を見ながら3時間ほどうとうとする。さて、大阪に戻って歌会に参加する予定なのだが、詩人のなっちゃんから「東京に行くなら池袋リブロの『ぽえむぱろうる』に行かなきゃ」とメールを貰っていて、知らなかったのだが、調べると詩歌関連だけを扱っていた幻の店の一カ月限定の復活らしい。関西人の私には“復活”は関係ないのだが、根が好きなものだから歌会には少し遅れることにして、池袋にまで足を延ばす。田村隆一の写真と自筆原稿があった。田村隆一さんと私の父は顔立ちが似ていて、反抗的で多感な思春期に田村隆一を読み始めた私の思いはずいぶん複雑だった。昔の話ね。自筆原稿というのはもう死語というか博物館入りになっていくのだろうなあ。教えてくれたなっちゃんへのお土産に「ぽえむぱろうる」の便箋を購入。



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 午後3時ごろ、大阪市福島区で「ふみまろ歌会」に合流。さすがに歳を取ると無理が効かずに、しんどい。好きなことをしゃべらせていただき、終わってからの楽しみである中華料理を待つばかり。しかし、食事もあんまり進まなかったなあ。これも歳のせいです。食べる、という基本を少しずつ少しずつ減らしていくんですね、生き物は。



 疲れが取れていないので、報告のみ。そんなこんな。




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只今のながらCD

RETURN TO FOREVER / CHICK COREA
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by alglider | 2015-06-14 17:55 | 短歌 | Comments(0)

待つの日   一首


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21:27


包 む と い う 生 殺 与 奪 お お い な る 咎 で あ り し か 説 か れ る 愛 は



つつむというせいさつよだつおおいなるとがでありしかとかれるあいは




 午後1時

 までに宅配便の集荷を頼んでいたので、いつもより早く起きだして、子供会の段ボール出しなどをして待っていた。11時ごろにはやってきてカート付きのスーツケースを託す。するとクロネコさんが「明日、宿泊ですか?」と問う。そう、お咲きさんが明日から一週間東京へ出張するのである。「宿泊の荷物は中一日置いてほしいんですけど」と言う。今までそんなことを言われたことがないので、わけを聞くと「宿泊施設に着かれたその時から必要なものでしょうから、交通事情などを考え、万が一のために安全を」。なるほど理屈であるが。もう明日の話になってから知っても仕方がない。ほとんどの場合、東京なら明日の昼イチには届くであろう。その“ほとんど”の人生に賭けましょう。


 集荷が終われば、CD代金の郵便振り込みと新幹線の座席指定に行くつもりだったのだけれど、午後3時から5時の間にガスの点検が来るのを思い出した。今、それを待っているところ。今日は“待ち”の日である。気が短くなったことになるのか、どうも「今日はあれをして、これをして、そうそう、あれもあった、これもあった」と考えると気忙しく落ち着かなくなるが、その時は、坐禅をしていた(最近さぼっている)日のことを思いだす。たかだか30分ほどの坐禅だが「30分間何もしなかったことが“出来た”」と思いだせば、それで気分がずいぶん落ち着く。あわてなくて済む。本来の意図とはまったく違うのだろうが、坐禅というのはすごいなあ、と思う次第。今はガス屋さんを待っている。これから洗濯物を取り入れ、髭を整える。それからは未定。(で、坐禅をして待とうとして10分ほど座ったらガス屋さんが予定より早く来た)。


 洗濯と髭、終了。で、CDの整理をしていたら、AUTUMN MOONLIGHT の「THE SKY OVER YOUR SHOULDERS」を2枚買っていたことが分かって、愕然。というかほかにも数枚はそういうのがありそうだ。プログレ好きのどなたかにプレゼント。


 「待つ」修行(笑)が終わって大阪へ出てきた。中央郵便局前の広場では全国(?)各地の蔵が集まって日本酒の試飲即売会をやっている。準備万端な人は座り込むシートを持参してるし、マイ利き酒猪口を首から下げている人もいる。殺生なことするなあ。ま、それはそれですっとスルーして、さっさと振り込みを済ませ、新幹線の座席指定をするためにみどりの窓口へ。東京到着の希望時間を言っただけなのに、あとは何も尋ねずに「禁煙席の窓側」の座席指定になって(されて)いた。「窓側」というのは多くの意見かもしれないが、私みたいに神経因性膀胱の人などは、その日の状態によっては通路側がいい日があると思う。普通、尋ねるよね。


 ロンドンフィルと一緒にやっているYES(ジョン・アンダーソン、スティーブ・ハウ、ビル・ブラフォードのオリジナルメンバーが参加しているが、YESの名義のCDではないみたいだ)のCDを安く手に入れた。もう一枚ロンドンフィルとやっている、こちらはYES名義のがあって、YESの楽曲ならさぞかしオーケストラと合うだろうと思って聴くのだが、実際のところあまり効果はない気がする。元々、シンセサイザーを巧みに使っているのだから「おっ」と思うのは弦楽器の部分じゃなくて管楽器の辺りで、それも出番は少ない。メタリカやディープ・パープルなど意外性のあるバンドのシンフォ版の方がお値打ちなのかもなあ。




 そんなこんな。




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只今のながらCD

SYMPHONIC MUSIC OF YES
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by alglider | 2015-06-07 11:33 | 短歌 | Comments(0)

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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