過ごした時間への返歌
2009年 01月 12日
20:14
三連休の
最後の日。これまでに書いたように、土曜は東京に行き、福島泰樹さんの短歌絶叫ライブを見たあと、歌友のテキーラさん、HOHA君、そしてゲスト出演された辰巳泰子さんたちと朝までバーで過ごした。いったい何杯のトニックウォーターをおかわりしたか、笑。
三鷹のネットカフェでブログを更新して2時間ほど仮眠した。午前中に三鷹から東京へ中央線で出て、東御苑を巡ってから皇居を歩いて一周する。歩くのは好きだが、睡眠が足りていないので、結構疲れてしまいベンチで一休みしている足が今日の写真である。それから歌友の鈴雨さんご夫婦と会い、帰阪の新幹線へ乗り込む。車内で2時間ほど寝たら、体が冷え切っていた。暖房は利いているのだが、暖を受け取るほどの体力がこちらになかったようだ。
最寄り駅から家まで、星を見上げながら歩く。昨日アップした歌のオリオンは判別のつく数少ない星座だからというわけではなく、ひときわ輝きが美しく好きだ。その星の数々を見ながら、今の宇宙論の解釈ではこの星々は私からすごいスピードで遠ざかっていってるんだなあと思いを巡らしていると、ふと、この美しさが愛おしく思えた。眼前にだけではなく私を中心にした天球に星は散らばっていて、それが私を中心に離れていっているのである。そして愛おしく思えたことで、前日、朝まで辰巳さんたちと話し合いつつ感じていた「大事」が分かったような気がした。目の前の星の美しさの後ろにも背負っている星はある。
今日はそんな感情をひきずって過ごす。体もまだ疲れていて重く、足もだるく、思いは整理できない。でも、その帰り道に分かった「大事」の感情を反芻していた。丑年だかんね。そして今日の歌ができた。土曜から日曜にかけて過ごした愛おしい時間への返歌であり、今年の歌への姿勢とする。
那 由 他 あ る 星 を 背 負 ふ は 手 の 中 の た つ た ひ と つ を 届 け ん が た め
なゆたあるほしをせおうはてのなかのたったひとつをとどけんがため
只今のながらCD
LAND (1975―2002) / PATTI SMITH
by alglider
| 2009-01-12 12:01
| 短歌