ぐるぐる
2009年 09月 03日
23:32
昨日から
作りかけの短歌の初句に悩んでいる。初句以下は出来上がっているのである。で、初句がずっと決まらない。初句が決まらないというのは、まったくその歌自体が駄目であるような、自分にとって必要のない歌のような気がしてくる。そんなときは本当に気が滅入る。
ただ、この初句を使いたいという五文字がある。あるのだが、こころの中のなにかが躊躇させる。その躊躇は、病気によって私に根付いたトラウマだと思う。その言葉を使うか使わないかは大きな問題を抱えている。
だから、短歌というのは恐ろしいなあ、と思う。自分が躊躇してしまう何かを、どこかで突き破る決断を迫るところがある。トラウマや我執を超えないまま作り続けることもできるのだろうが、いつか、超えることを歌自体が私に要請してくる。わずかな歌歴でも、作り続けていると自分の抱えている心のありようがおぼろげながらも見えてくる。恐ろしいなあ、と思うが見えてくるものがあれば、それを避けない日常をたんたんと生き、超えるために私は歌を選んだのではなかったか。「生きる」「作る」それは入れ子構造になっているから、昨日から思い、頭の中をぐるぐる回っている。嗚呼、よく分からなくなってしまった。とほほ。
ぐるぐると満月前夜狂ひをり、そんなこんな。
只今のながらCD
CAMEL(1st) / CAMEL
by alglider
| 2009-09-03 21:14
| 日々是口実