春を探しに + 短歌
2010年 03月 20日
22:59
風 つ よ き 坂 を く だ れ ば ク レ マ チ ス 狂 は ん ほ ど に わ れ を 招 き ぬ
かぜつよきさかをくだればくれまちすくるわんほどにわれをまねきぬ
結局、
今日はお咲きさんと出かけず、一人散歩に。二時間ほどかけて公園をぶらぶら、春を探しに行く。風の強い日で、散り始めた白木蓮の花びらが地面にたたきつけられてゆく。ぼた、ぼた、と心の中に音が聞こえてくる。ゆきやなぎ、れんぎょうなどを見てまわる。ずんずんと公園の奥に入っていき、わざと迷子になりそうな道を選んで進む。
桜はひとつふたつと咲いている花びらを見る。なんか先駆けて咲く桜の花びらって切ないですね。「ああ、もう勝手に開いてしまいましたがな、みんなと一緒に咲こうと思っていたのに」ていう感じで、花びら本人も困っているようだ。ま、暖かい日が続けば、一斉に咲く準備は整ってますよ、って桜が言っておりましたけど。それと、満開のクレマチスが身を震わせていた。いたく美しい光景であった。
明日は黄砂が西日本にやってくるらしい。洗濯物は今日すませた。黄砂で黄色く染まった空が見たい。小学生のころ見た黄砂(だったと思う)の空が忘れられない。もうこの世の終わりで、家には帰れないな、と思った空だった。雨の予報もでているけれど。
春の風「ただ日を生きよ」吹き抜けぬ、そんなこんな春を探しに出た日の夜だ
只今のながらCD
NO SECRETS / CARLY SIMON
by alglider
| 2010-03-20 20:13
| 短歌