ヒッチコックの描くアル中
2010年 12月 23日
23:05
お咲きさんの
年賀状のあて名書き分を印刷して(私は手書き派)、自分の分の年賀状を書き、年末の片づけ用品を買いに出かけ(欲しいものはなかった)、珈琲を飲んで、夕方。
ケーブルでヒッチコック劇場を見たのだが、これがアル中が主人公のミステリーだった。こういう古いドラマをやる場合には、始まる前に 「 当時のままを再現するため、中には不適切な表現があります 」 というような 「 お断りテロップ 」 が流れるが、今日の場合は 「 アル中 」 がそれに当たるのだろうな。今なら (アルコール) 依存症っていう吹き替えになるだろう。
で、主人公のアル中は広告代理店勤務なのだが、酒を飲んでクライアントにプレゼンをする。社長も同席なのに酒をやめることができない。見ていて、辛かったよ、本当に。それで社長から馘を言い渡されるのだが、自分が出版社を馘になったときを思いだしてしまった。それと、酔って仕事をしていたさまざまな場面が浮かんできて。でも、ヒッチコックは面白いし、今は飲んでいないので頑張って見たのだった。
アル中の主人公は飲んではしょっちゅう記憶をなくす。ブラックアウトである。朝、目が覚めると行きずりの女性が家におり、妻の姿が見えない。見つけたレシートから自分が絹のスカーフを買ったことを突き止める。なぜスカーフ買ったかと言うと 「 酔っ払いに買い物などできない 」 という反対証明をするためで、妻への言いわけであったことを思い出す。行きずりの女性を追いだし、妻を探す。その前に一杯やろうとするが、家の中のどこに酒を隠したか分からない ( これはアル中にはよくある話 ) 。酒を探しているうちにスカーフで首を絞められて死んでいる妻を見つける。そして、ゆるりと自分の手で殺したことを思い出すのだった。ああ、怖い。殺しはないけど、痣だらけの妻を酒が抜けてから認識する話は断酒会などに行けばごろごろしている。そうそう、行きずりの女性をジェーン・マンスフィールドが演じてた。ヒッチコック劇場なんかにも出てたんだなあ。
ま、こわい夕方でした。
そんなこんな。
只今のながらCD
ASHES ARE BURNING / RENAISSANCE
by alglider
| 2010-12-23 19:55
| 日々是口実