寒き春の日 + 短歌二首
2011年 04月 03日
22:38
紅 つ ば き 音 な く 落 ち し 春 の 日 の 地 に 着 く ま で の な が き 一 瞬
べにつばきおとなくおちしはるのひにちにつくまでのながきいっしゅん
紅 こ ぶ し 泣 き な が ら 散 る や は ら か き 風 を 憂 ふ は 生 き て を る ゆ ゑ
べにこぶしなきながらちるやわらかきかぜをうれうはいきておるゆえ
お咲きさんが
伯母さんの四十九日で朝早く帰省した。私は自治会の総会出席などの雑用をすませ、肌寒い春の散歩へ。林を抜けると公団住宅があって、そこから三味線の音が聞こえてくる。紅白の幕を張ってみなさん花見でありまする。「寒い花見ですなあ」と声をかけると「ほんまに」とおじいさん。煙草をふかしながら公園へ。途中に紅こぶしの花が、きれいである。
近所の公園といっても府立なのでなかなか広大で立派なのだ。ずんずんと進んでいくとまた三味線の音。ここでも花見絡みのイベントをやっている。寒いけど日程が決まっていたから仕方がない、といった様子。三味線弾いているおばさんたちも寒そうだ。もちろん椅子に座って見ている人たちも。私も我慢してしばらく聞いていた。曲名は分からず。
生きているもの生きなければならない。そして、生きているというのは見送ることなのだなあ、と思うこのごろだ。
そんなこんな。
只今のながらCD
MOONFLOWER / SANTANA
by alglider
| 2011-04-03 22:20
| 短歌