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断酒 + 短歌一首

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23:48

校 庭 の 旗 の 影 濃 く 空 つ ぽ の 記 憶 に の こ る 塩 素 の に ほ ひ


こうていのはたのかげこくからっぽのきおくにのこるえんそのにおい



 朝から


 真昼のような日差しを受けて出社。暑いです。梅雨明けの話は聞かないが、いきなり夏になってしまった感じ。積乱雲の輪郭が異様なまでに眩しい。街路樹の木陰を選んで歩けば、10 分の遅刻。ま、それは許容範囲内です。


 お酒を飲んでいるときには、感情に左右されることが多かった。愛も激しかったし、憎しみも深かった。そして何より傲慢で我が儘だった。押し寄せる感情の波が酒を呼び、また酒が制御不能の感情を呼び起こした。永遠に続くと思われた愛憎の高揚感連鎖は体を蝕み、自我を破壊しだした。そう、壊れた人になったのだ。酒を止めてからは、愛や憎しみを壺のように目の前に一つずつ置いておくことにした。愛を感じれば壺にひと言入れる。憎しみを感じれば壺にひと言入れる。


 原初的な生命のエネルギーは感じられないが、静かで誠実な感情を持とうと努める。誠実であれば、爆発的な突破力がなくっても何とかなるような気がする。ただ困ったことに誠実さと自信はなかなか両立しない。誠実であろうとすればするほど漠とした四方無辺の不安を抱えることになった。意見や意志の表明というものが恐ろしい。その恐ろしさの支配は強力で、誠実を表わしにくくする。不安の中、ささやかな誠実を履行する。背水の誠実さというものがあると思う。





 そんなこんな。



只今のながらCD

THE SOUL OF BLUES GUITAR / B.B.KING
by alglider | 2011-06-28 20:52 | 短歌

さびしさを糸でかがればかぎ裂きのかたちしてをり棘のあるらし


by alglider
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